カール・ベームのモーツアルトですが、今回はベームの指揮した協奏曲・・・ベームはモーツアルトの協奏曲として、いくつかの管楽器のための協奏曲の他、ポリーニと共演した第23番、第19番のピアノ協奏曲の録音があるほか、ピアノ協奏曲第27番をバックハウスと共演、録音を残しています。ポリーニとの第23番と19番のCDがあるのですが、何故か見つからず行方不明です。そのうち、どこからか出てくるでしょう・・

   また、エミール・ギレリスとベルリン・フィルと共演した第27番のライブ録音が発売されていますが、これは持っていないので未聴です。

 

 そこで、今回はピアノ協奏曲第27番についてですが、ベームはバックハウスと共演したこの曲を2種類残しています。1つは1955年にDECCAに残したスタジオ録音によるステレオ盤、そしてもう1つは1960年8月2日ザルツブルク音楽祭でのライヴ録音です。

 この第27番の協奏曲はベームの名盤ではあるのですが、ピアニストのバックハウスの名盤とも言えます。HIROちゃんの知る限り、バックハウスと、ベームとの共演によるモーツアルトのピアノ協奏曲は、この第27番だけです。バックハウスもベームも、この第27番が好きだったのでしょうか・・

 

 

 

 HIROちゃんの手許にある音盤は、上記のように1955年のステレオ盤がUSAのLONDONの輸入LP盤、これはCDでも架蔵しています。1960年のライブ盤は、キング・レコードから発売されたイタリア・ラウディス原盤によるセブン・シーズのLPレコードです。こちらは1960年録音ですがモノラル録音というのが少し残念です。

 

 どちらの演奏もオーケストラはウィーン・フィルハーモニーで弦の音が魅力的。ピアニスト、指揮者、オーケストラの3拍子が揃った名演奏でしょう。80歳を過ぎたバックハウスのピアノは、清く澄んだ音で、ベーム指揮によるウィーン・フィルが完璧な伴奏をしています。特に第2楽章では、単純な旋律ですが、崇高でピアノとオーケストラが絶妙な掛け合いで進んでいきます。

 この2つの演奏を聴くと、第27番ばかりでなく、HIROちゃんの好きな他の第20番や、21番、24番、26番なども録音していたらどんな演奏だったのだろうか・・

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。