小型送信管1626(VT-137)のパラ・シングル・アンプですが、今回は、元々、ロフチン・ホワイト回路によるものをCR結合の2段アンプに回路変更し、終活の一環として他の方に使っていただこうと手放すことにしました。

 

 

 前回、製作したロフチン・ホワイト・パラ・シングルでは、寄生発振防止のため、1626のグリッド入力部には、10KΩをシリーズで入れました。ここは以前に製作した1626のパラ・プッシュプル・アンプの時に1KΩや2KΩでも発振したために10KΩにしたのですが、今回は5.6KΩとしました。発振はありません。

整流管ですが、ロフチン・ホワイト回路では傍熱管の5AR4(GZ34)を使用しましたが、普通のCR結合なので直熱管の5Y3-GTにしました。ここは、STタイプのG管である5Y3Gにすると、全て見た目がST管になりますね。

 小出力ですが、送信管らしく特に中域音では艶のある質の高い音を聞かせてくれます。

出力は約1.5W位ですが十分な音量です。

   なお、このアンプの出力管1626の1本あたりの動作時のプレート損失(Pd)は4Wで、1626の最大規格5Wに対し80%の動作となっていますので規格上、安全設計となっています。

 

 

 

 

 

 

今回の変更後の回路図です。

 

 

ご参考までに、変更前のロフチン・ホワイト回路によるパラ・シングル・アンプの回路図です。

 

 

前回のロフチン・ホワイト回路によるパラ・シングルの詳細については、下記の投稿記事をご参考ください。

1626 ロフチン・ホワイト・パラシングルアンプの製作②/完成しました。 

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。