名指揮者の名盤・名演奏の投稿ですが、今回で100回目(番外編を加えれば116回)となりました。現在、カール・ベームについて書いていて、今回からはベートーヴェンの作品と、前回予告したのですが、ベームのモーツアルトがまだまだありました。「セレナーデ集」や、協奏曲の録音もあるので、ベートーヴェンの音源までは、もうちょっとあります。
それにしてもこの企画は、あまりにも大き過ぎました。これまで大体、生年順に名指揮者の音源をHIROちゃんのライブラリーの中から紹介しているのですが、これまで2022年12月からこれまでの100回の投稿で、紹介できたのは、この2年2か月で、わずか24人です。カール・ベームの投稿は暫く続くだろうし、カラヤンになったら数百枚はある音源の中から、どのように紹介したらいいのか今から悩んでいます。
最近は投稿の頻度も少なく、クラシック音楽以外の投稿もしているので、自分の年齢を考えると、どこまで投稿記事が書けるのかわかりませんが、ボケ防止と名盤の聴きなおしを兼ねて続けていきたいと思います。
前置きが長くなりましたが、今回は、カール・ベームが残したモーツアルトの「セレナーデ集」と、「協奏交響曲」を紹介します。ライブラリーとして手許にあるのは、下記のとおりでLPレコードが中心です。
■セレナーデ 第6番 ニ長調 K.239「セレナータ・ノットゥルナ」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1970年
■セレナーデ 第7番 ニ長調 K.250(K6.248b)
「ハフナー・セレナード」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1970年
■セレナーデ 第9番 ニ長調 K.320「ポストホルン」
■セレナーデ 第10番 変ロ長調 K.361「グラン・パルティータ」
ベルリン・フィルハーモニー管楽アンサンブル 録音:1970年
■セレナーデ 第13番 ト長調 K.525
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
② ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1973年
■管楽器のための協奏交響曲 変ホ長調 K.297b
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1966年
■ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364
ベームの指揮するベルリン・フィルハーモニーのセレナーデですが、全体的にゆったりとしたテンポで、美しい響きと統率の取れた見事なアンサンブルです。重厚さの中にもセレナード特有の華やかさも見られ、一音一音しっかりと聴かせてくれます。
個人的な感想ですが、どの曲もベームらしい、スケールの大きな演奏なので、「セレナーデだから気軽に聞いてみよう」とか、「BGMで流しながら聞いてみよう・・」とはならずに、どうしてもスピーカーの前で構えてしまう演奏です。美しく格調高い正統派のモーツアルトという感じです。
「グラン・パルティータ」は、L.コッホのオーボエ、H.シュテールのクラリネット、M.ブラウンのファゴット、G.ザイフェルトのホルンといった、何れもベルリン・フィルの名手達によるアンサンブル・メンバーによる13楽器によるものです。重厚で深さのある演奏の中でも、クラリネットを中心に優雅な響きを奏でています。
ウィーン・フィルハーモニーとの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」ですが、こちらは、ウィーン・フィルの魅力的な弦の美しさが特徴と言える演奏でしょう。
2曲の協奏交響曲は、べルリン・フィルハーモニーの名首席奏者たちと、ベームの指揮が美しく調和した緻密な演奏だと思います。深い管楽器の音色も魅力といえる演奏でしょう。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。