指揮者の秋山和慶さんが亡くなられた。享年84歳でした。先日23日に引退を表明し、リハビリに励むとのことでしたので、残念です。心よりご冥福をお祈りいたします。 24日に引退のニュースを新聞で知り、このブログで、東武商事(株)からBOXとして発売された秋山和慶さん指揮による「ベートーヴェン交響曲全集&管弦楽集」と指揮者生活60周年記念として発売された「ハイドン・モーツアルト交響曲名演集」について簡単に紹介したばかりです。
その24日に、広島交響楽団を指揮した「ブラームスの交響曲全集・管弦楽集」を聴いてみようとタワー・レコードの通販に発注、秋山さんが亡くなられた新聞のニュースを見た今日、タワー・レコードからCD4枚組のBOXが手元に届きました。このBOXですが、録音がかなり悪いとの評価が多かったので購入をどうしようかと考えていたのですが、引退のニュースを聞き24日に注文したのですが・・逝去された新聞ニュースと同じ日に手元に届くとは・・どういうことだろう・・
■ブラームス:交響曲全集、管弦楽曲集
Disc1
1. 交響曲第1番ハ短調 Op.68
2. 大学祝典序曲 Op.80
Disc2
3. 交響曲第3番ヘ長調 Op.90
4. 交響曲第2番ニ長調 Op.73
Disc3
5. 交響曲第4番ホ短調 Op.98
6. 悲劇的序曲 Op.81
7. ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a
Disc4
8. ハンガリー舞曲集(全21曲)
9. ハンガリー舞曲第1番ト短調(アンコール)
広島交響楽団/秋山和慶(指揮)
録音時期:2004/05/21(1,2)、2004/11/04(4,6)
2005/05/13(3)、2005/7/09(5)、2005/11/17(7-9)
録音場所:広島国際会議場フェニックスホール
今日、届いたCDのBOXですが、全て広島交響楽団とのライヴ録音です。 第1番だけを聞いてみました。音は前記のように確かに良くありません。ボケているし分離が悪く、音が前に出てきません。しかし、聴いているとあまり気にしなくなるほどの素晴らしい演奏です。全体的に端正な演奏で第2楽章は美しい。曲が進むにつれて盛り上がりをみせていきますが、特に第4楽章のラストは力強く迫力もあり素晴らしい。
まだ第1番しか聞いていませんが、他の曲もじっくりと聴いてみたい。また、このBOXではハンガリー舞曲が全21曲収録されているのも嬉しいですね・・
・・・クラシック音楽鑑賞は、自作の真空管アンプで・・・
HIROちゃんのオーディオ・システムのアンプはLPレコードを聞くためのフォノ・イコライザー・アンプ、ライン・アンプ、そしてパワー・アンプまで全て自作による真空管アンプです。特にパワー・アンプはウエスタン・エレクトリック社製のWE-300Bを使用したアンプをはじめ、多く製作・・クラシックのジャンルによってアンプを変えたりすることも時々あります。
例えば、室内曲やヴァイオリン曲なら71Aシングル・アンプ、ピアノ曲なら2A3シングル・アンプ、声楽曲なら45シングル・アンプとか、そして交響曲やオペラならWE-300BやUV-211シングル・アンプとか・・自作品が多くあるからこそ出来るオーディオの楽しみ方かも・・
今日のブラームス交響曲は、下記のUV-211アンプで聞いてみました。この211という真空管はオーディオ用の出力管ではなく、送信管で電球のように光輝く大型の真空管です。また、なんと1000V位の高電圧で動作させるという、製作するときもチョット怖いアンプです。送信管の特徴?とも言えるバランスのとれた輪郭のしっかりした音で、また、高域では伸びのある輝かしい音が特徴でしょうか・・
夜は部屋の灯りを消しても、新聞が読めるくらい明るく、冬は暖房の代わりにも・・(これは少しオーバーですが、かなり熱いです)
そんなHIROちゃんの好きなアンプなのですが・・
このアンプで聴いても今回の秋山さんのブラームスの音は少し残念でした。録音が良ければ、もっと感動できる演奏を聴けたかな?・・と思った第1番でした。とは、いってもフルトヴェングラーなどの古いモノラル録音もたくさん聞いていますが・・音が悪くても名演と言われる凄演を聴いていると音の悪さを忘れますね・・
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。