60年にわたり日本および世界各地のオーケストラで活躍されてきた指揮者の秋山和慶さんが引退を表明しました。元日に自宅で転倒し、重度の頚髄損傷を負ったため、後遺症等で今後の指揮活動は困難と判断し引退を決意したようです。(末尾に讀賣新聞の記事を掲載)
残念ながら秋山さんの生での演奏は聞いたことがありません。
HIROちゃんの手許にはライブラリーとして、東武商事(株)からBOXとして発売された秋山和慶さん指揮による「ベートーヴェン交響曲全集&管弦楽集」と指揮者生活60周年記念として発売された「ハイドン・モーツアルト交響曲名演集」があります。
「ベートーヴェンの交響曲全集&管弦楽集」
■交響曲第1番~第9番 全曲
■管弦楽集
『フィデリオ』序曲、『エグモント』序曲
『レオノーレ』序曲第3番
序曲『コリオラン』、 12のドイツ舞曲
『プロメテウスの創造物』序曲、 序曲『命名祝日』
『シュテファン王』序曲、 ウェリントンの勝利
演奏:秋山和慶(指揮)/広島交響楽団
指揮者生活60周年記念
「ハイドン・モーツアルト交響曲名演集」
■ハイドン:交響曲(12曲)
第43番「マーキュリー」第44番「悲しみ」
第48番「マリア・テレジア」第55番「校長先生」
第60番「うかつ者」第88番「V字」
第92番「オックスフォード」第94番「驚愕」
第100番「軍隊」第101番「時計」
第103番「太鼓連打」104番「ロンドン」
■モーツァルト:交響曲(16曲)
第10番、第11番、第12番、第13番
第14番、第20番、第21番、第22番
第23番、第24番、第25番、第35番「ハフナー」
第38番「プラハ」、第39番、第40番
第41番「ジュピター」
演奏:秋山和慶(指揮)/広島交響楽団
この2つのBOXですが、どちらもタワー・レコードの通販で購入したもので、BOXとしては低価格でした。ベートーヴェンの交響曲全曲と、管弦楽集ですが、ベートーヴェン・シリーズ演奏会をCD化したもので、プログラムとしてはあまり演奏されない曲も多く、興味深く聴くことができます。癖がなく聴いていて疲れない演奏です。
交響曲ですが全体的に「真面目な演奏」と言った感想です。ライブにありがちな激しい興奮や緊張感はあまり感じられませんが、全9曲ともまとまりのある演奏です。中でも第3番「英雄」は力強さがあり、充実した名演と言えると思います。
指揮者生活60周年記念の「ハイドン・モーツアルト交響曲名演集」ですが、ハイドンの交響曲は普段あまり真剣に聴くことはなく、BGM的に聴くことが多いのですが、どの曲も美しい演奏で心地良い演奏と言えるでしょう。その中でも104番「ロンドン」が素晴らしい。
モーツアルトの交響曲ですが音の響きやバランスも良く、初期の作品はどれも明るく楽しい。後期交響曲では第35番「ハフナー」が素晴らしく生き生きとした生命感のある演奏。そのほかでは第39番と第41番「ジュピター」が素晴らしい。
・・・1月24日 讀賣新聞から・・・
昨年、活動60周年を迎えただけに、とても残念に思います。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。