これまでベーム指揮のモーツアルトの交響曲については、このブログで1947年から1956年にかけてスタジオ録音したモノラルの音源や、ライヴ録音、1959年から1968年にかけてベルリン・フィルとのセッションでの全曲録音、1969年から1970年に収録されたウィーン交響楽団とウィーン・フィルとによるコンサートのライヴ映像、そして1976年から80年の晩年に録音したウィーン・フィルとの演奏について、4回にわたり簡単に紹介してきました。
これらの他にもベームは、モーツアルトの交響曲を録音していますが、それらのうち何枚かHIROちゃんのライブラリーとして手元にあるので紹介します。このほかにもどこかに紛れてあるかもしれません
■交響曲第28番K200 ■交響曲第29番K201
Cologne Radio Symphony Orchestra
このCDはMETEOR盤、いわゆる海賊盤ですが、なんとコンサート・ライヴのステレオ録音で音も良い。かなり昔680円で購入した物。オーケストラは Cologne Radio Symphony Orchestra と表記されていますが、WDRケルン放送交響楽団のことですね。そうすると、このCDの第28番K200は1973年、第29番K201は、おそらく1976年の録音でしょう。どちらの曲も生き生きとした演奏で、特に第29番は響きが良く温かみを感じます。交響曲的な響きも聞かれ第4楽章などはテンポも速く緊張感も見られる演奏となっています。
■交響曲第29番K201
ウィーン・フィルハーモニー
1977年3月11日東京文化会館での来日演奏ライヴ
FM東京が録音し、TDKから発売された、このCDの来日演奏では、モーツアルトの他、R・シュトラウスの「ドン・ファン」、メインプログラムとしてブラームスの交響曲第2番が演奏されています。ベームはモーツアルトの第29番が好きなのでしょうか、ケルン盤と比較するとテンポが全体的にやや遅くなっていますが、温かみのある清々しい演奏です。
■カール・ベーム SWR録音集 1951-1979年から
交響曲第40ト短調K550
シュトゥットガルト放送交響楽団
1974年9月18日Liederhalle Stuttgart (STEREO)
第40番は、上記の6枚組のBOXの中の1枚ですが、下記のSWRレーベルで出ていた93.014と同一音源のものです。こちらはだいぶ以前に購入したものです。
このSWR盤では第1楽章、第4楽章のリハーサルが収録されているのが興味深い。年代からするとチェリビダッケ時代のシュトゥットガルト放送交響楽団での客演でのライヴ演奏ですが、ベルリン・フィルと同様に硬固な中にも良く聴くと悲痛な悲しみの表現が素晴らしい演奏です。ライヴとしての臨場感もありますが、ベルリン・フィル盤と比較すると重厚さはなく、少しおとなしい演奏だろうか・・
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。