今回の名指揮者の名盤・名演奏は、エーリッヒ・クライバーの2回目として、ベートーヴェンの交響曲について簡単に紹介します。
HIROちゃんの手元にあるエーリッヒ・クライバーのベートーヴェン交響曲の音源ですが、LPレコードでは第5番「運命」、第6番「田園」、第7番だけでCDでもありますが、ここではLPのジャケットを紹介します。
■交響曲第6番「田園」
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(1953年録音)
※いつもジャケットの帯は残すのですが、どこかに消えてしまいました・・
■交響曲第5番「運命」 交響曲第7番
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(1950年録音)
また、手元にはCD34枚組の「エーリッヒ・クライバー・コレクション」のBOXにもベートーヴェンの交響曲が収録されていて、現在、手元にあるベートーヴェンの交響曲の音源は下記のとおりです。
■交響曲第1番ハ長調 op.19
ケルン放送交響楽団 録音:1956
■交響曲第2番ニ長調 op.36
①ベルリン国立歌劇場管弦楽団 録音:1929
②Orchestre National de Belgique 録音:1938
■交響曲第3番 変ホ長調, Op. 55「英雄」
①NBC交響楽団 録音: 1948
②ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 録音:1950
③ウィーン・フィルハーモニ管弦楽団 録音:1955
④シュトゥットガルト放送交響楽団 録音:1955
■交響曲第4番変ロ長調 op.60
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 録音:1950
■交響曲第5番「運命」
①ベルリン国立歌劇場管弦楽団 録音:?
②ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 録音:1953
③ケルン放送交響楽団 録音:1955
④北ドイツ放送交響楽団 録音:1955
■交響曲第6番「田園」
① ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1948
②ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1953
③ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 録音:1953
④チェコ・フィルハーモニ管弦楽団 録音:1955
■交響曲第7番イ長調 op.92
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 録音:1950
■交響曲第8番ヘ長調より第2楽章
ベルリン・フィルハーモニ管弦楽団 録音:1932
■交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』
ヒルデ・ギューデン(S) ジークリンデ・ワーグナー(A)
アントン・デルモータ(T) ルーヴィヒ・ウェーバー(B)
ウィーン楽友協会合唱団
ウィーン・フィルハーモニ管弦楽団 録音:1952
エーリッヒのベートーヴェンですが、第8番が第2楽章だけということで、交響曲全集とはなっていないようです。第8番は全曲録音があるのでしょうか・・
これらの録音の中にはライヴ録音もあり、臨場感のある演奏を聴くことができますが、やはり、モノラル録音とは言え、DECCAに録音したものの中から、特に第3番「英雄」と第6番「田園」が素晴らしいと思います。中でも第6番ですが、1953年録音のコンセルトヘボウ管弦楽団も、同年のミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団との演奏も基本的な演奏スタイルは同じようですが、コンセルトヘボウ盤のほうが音も良く、何より美しいのは第2楽章でしょう。全楽章をとおして描写は素晴らしいのですが、この第2楽章は、ややゆっくりとした自然描写が美しくとても素晴らしく思いました。コンセルトヘボウ管弦楽団の艶のある音色も良くとらえられています。この第6番「田園」は、モーツアルトの歌劇「フィガロの結婚」とともに、代表的な名盤と言えるでしょう。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。