最近完成したEL34(6CA7)の三極管接続プッシュプル・アンプですが、そのまま6L6-GC(5881)に挿し替えることができます。EL34と6L6ではソケットのピン接続は異なりますが、1番ピンと8番ピンをつないでおけば回路によって兼用できます。
下記の写真は5881に挿し替えた時の写真です。(真空管前列のシールドケースはダミーです)
今回のアンプの回路定数だと、EL34でも6L6でも、ほぼ同じ電圧配分になります。また、三極管接続における規格表からプレート特性曲線(Ep-Ip)の特性カーブから見た動作点(-Eg)バイアス電圧は、どちらもほぼ同じになりました。
出力ですが、オシロスコープが壊れてしまい入出力特性の測定ができません。規格表の動作例などから考えると最大出力は約4Wくらいだと思います。EL34より出力は小さくなります。(NFBなしの無帰還アンプのため、EL34でも5881でも入力感度が高く、プリアンプを使用すると、やや使いにくい)
今回のアンプでは50Vの電圧計で出力管1本ごとに自己バイアス抵抗のカソード/アース間の電圧のチェックすることで動作の確認ができます。 また、完全ではありませんが、出力管を挿し替えて、ある程度のペア・チューブを選別することができるので便利です。
なお、今回の回路定数ではドライブ管も12AX7の代わりに、そのまま12AT7(6201)に挿し替え出来ます。 また、ラフに使うのであれば、同じピン接続である中μ管の12AU7や5814A、5963、12AV7、12R-LL3、5965などでもプレート電圧は下がりますが、音は出ます。
下記は、5881と6201(12AT7)を挿し替えた時の電圧配分を記入した回路図です。なお、6L6-GC(5881)のヒーター規格ですが、6.3V0.9Aで、EL34の1.5Aより電流が少ないのでEL34ほど発熱が多くないのでアンプもそれほど熱くなりません。
EL34と5881との音の違いですが、三極管接続により音がクリヤーになるように感じます。正直、駄目耳なので違いは良くわかりません。
しばらくは、このままで聴きたいと思っていますが、回路の変更は簡単なので、そのうち位相反転もPK分割回路などにしてみるなど、少し遊んでみたいと思います。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。