このブログでは、現在、「名指揮者の名盤・名演奏」と題し、2022年11月から投稿を始めたのですが、これまで「番外編」を除き69回の記事の投稿をしました。しかし、当初は「名指揮者〇〇〇〇の名盤・名演奏10選」のような感じで投稿しようと思っていたのですが、気がついたら架蔵している音源のほとんどを紹介するような記事になってしまい、これまで記事にした指揮者は、わずか18名にすぎません。

 大体、生年順に紹介しているのですが、やっとハンス・クナッパーツブッシュが終わり、次回はフリッツ・ライナーの紹介なのですが、この調子で記事を書いていたら死ぬまで絶対に終わりません。まだ書いていない1800年代生まれの指揮者は、ミュンシュや、ベーム、セル、バルビローリなど10人以上います。最も架蔵している音源の多い1908年生まれのカラヤンの記事までは、まだまだですし、カラヤンだけでも数百枚のLPや、CDが手元にあります。何回投稿すれば終わるのだろうか・・アンチ・カラヤンなので記事は書かないという手もあるのですが、中には名盤も数多くありますよね・・ たぶん、生年順から書いていったら、あと20人くらいの指揮者を紹介しないとカラヤンや、朝比奈隆までは追いつかないでしょう。 手元にあるLPレコードとCDを合わせたら、軽く1万枚を超える音源(今度、数えてみよう・・多分、1万3千枚位だと思う)を聴き直すことは絶対に無理だし、まだ聴いていないCDもかなりの数があります・・

 

 70才を過ぎた今、そして心臓がいつまで持つかわからない・・、終活を始めたHIROちゃん・・「名指揮者の名盤・名演奏」という企画は、個人の企画としてはあまりにもでかすぎた・・。他の記事も書いているし、最近は毎日投稿しているわけでもないので、ぜったいに死ぬまでには終わりませんが、ボケ防止の意味でもできるだけ続けたいと思っています。 (長期間、ブログの投稿がなかったら、HIROちゃんは心不全で死んだと思ってください・・・)

 

 まあ、そんなことで名指揮者の生年を調べていたら、「そういえば、この指揮者には、もっと長生きしてほしかった・・ステレオ録音時代に入ったのに~少し短命だったな~・・」と、思った指揮者がたくさんいました。HIROちゃんがアマチュアの合唱団にいるときに、合唱団の指揮者の方が「指揮者は右手と心臓に近い左手も動かすから長生きする人が多いんだよ・・」って言っていましたが、確かに指揮者の方は長生きの人が多い。 しかし、これまでの世界のクラシック音楽の指揮者を見てみると、「もっと長生きしてほしかった・・」と思った指揮者が多いことに気がついた。

 

 そこで、これまで書いてきた記事はチョットお休み・・次回予定していた「フリッツ・ライナーの名盤・名演奏」についての投稿は、後から再開することにして、次の「もっと長生きしてほしかった指揮者たち」について何回か、残した名盤などをHIROちゃんの架蔵しているライブラリーから選んでみたいと思います。

今後、記事を投稿したい指揮者は下記のような感じかな・・

 あくまで個人的に勝手に考えた指揮者です。長生きした指揮者でも、もっともっと活躍してほしかった指揮者は、もちろんたくさんいました。

 

ウィルヘルム・フルトヴェングラー 1886-1954年

エーリッヒ・クライバー 1890-1956年

パウル・ヴァン・ケンペン 1893-1955年

クレメンス・クラウス 1893-1954年

エドワルド・ヴァン・ベイヌム 1901-1959年

フランツ・コンビチュニー 1901-1962年

アンドレ・クリュイタンス 1905-1967年

ヨゼフ・カイルベルト 1908-1968年

ルドルフ・ケンペ 1910-1976年

フェレンツ・フリッチャイ 1914-1963年

グイド・カンテルリ 1920-1956年

カール・リヒター 1926-1981年

イシュトヴァン・ケルテス 1929-1973年

他にもいますね・・・

 

今回は1800年代生まれの4名、このうちフルトヴェングラーについては、すでに15回にわたり、名盤等について紹介しました。

 

ウィルヘルム・フルトヴェングラー 1886-1954年

 もっと長生きしてほしかった指揮者・・その中でも、フルトヴェングラーをあげないわけにはいきません。同じ1800年代生まれでフルトヴェングラーより早く生まれた、モントゥー、ワルター、シューリヒト、アンセルメ、クレンペラーらは、多くのステレオ録音を残しています。

EMIでは、フルトヴェングラー指揮によるベートーヴェン交響曲全曲ステレオ録音を計画していて、最初に第9番「合唱」の録音を予定していたらしい。セッションによるステレオ録音をはじめ、ライヴのステレオ録音も多くの曲で残してほしかった。まだ70歳前でした。

 ないものをねだっても仕方ありません。残された録音の中から彼のベストワンを選ぶのは難しいのですが、ここではやはりベートーヴェンの交響曲を選びたい。中でも1951年バイロイト祝祭管弦楽団他との第9番「合唱」(EMI)と、1947年、ベルリン・フィルとのライヴの第5番「運命」(DG)が最高。

 

ベートーヴェン交響曲全集 (東芝EMI LPレコード)

 

 

第9番「合唱」 他

バイロイト祝祭管弦楽団 1951年ライヴ

 

 

ベートーヴェン交響曲第5番 (DG)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1947年ライヴ

 

 

エーリッヒ・クライバー 1890-1956年

エーリッヒの子であるカルロス・クライバーも録音が少なく、多くの録音を残してほしかったのですが、カルロスの父であるエーリッヒについても66歳で亡くなっていますので、もっと活躍できたはず。今後、「エーリッヒ・クライバーの名盤・名演奏」として投稿を予定していますが、唯一のステレオ録音でモーツアルトの歌劇「フィガロの結婚」全曲をデッカに残してくれたことに感謝。これは名盤です。

 また、コンセルトヘボウとのベートーヴェン交響曲第3番「英雄」や、第6番「田園」などはモノラル録音ですが、これらも名盤と言えるでしょう。

 

モーツアルト/歌劇「フィガロの結婚」全曲 (4枚組LPレコード)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 他

 

 

 

パウル・ヴァン・ケンペン 1893-1955年

 ケンペンは、62歳の円熟期に逝去、個人的に多くの音源は架蔵していないのですが、ベルリン・フィルハーモニーとのベートーヴェン交響曲第3番「英雄」は白熱の演奏で凄い。(デッカ) また、ケンプとベルリン・フィルとの共演でのベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番、第5番「皇帝」も力強い演奏で聴きごたえがあります。ステレオでないのが残念。「英雄」はLPがあるはずですが、どこかに紛れてしまっています。下の写真はCDです。

 

 

 

クレメンス・クラウス 1893-1954年

 クラウスもケンペン同様、ステレオ録音時代直前の円熟期の61才で逝去した名指揮者。クラウスと言えばデッカに多くのモノラル録音を残していますが、その中でもウィーン・フィルハーモニーとのヨハン・シュトラウスなどのウインナ・ワルツや、ポルカ集が素晴らしい。デッカのモノラル録音は今でも音が良いものが多く、十分鑑賞に堪えられますが、やはりステレオで聴きたかったですね。

 

 

 また、クラウスは、デッカにウィーン・フィルと多くのリヒャルト・シュトラウスの作品を録音していますが、これらもステレオで残してほしかったですね。

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。