今回のクナッパーツブッシュの名盤・名演奏は、リハーサル無しで一発録音したという、「ウィーンの休日」と題した昔からよく知られた名盤の一つを紹介します。

 

 

【収録曲】
1.ヨハン・シュトラウスI世:ラデツキー行進曲 作品228
2.カレル・コムツァークII世:ワルツ《バーデン娘》 作品257
3.ヨハン・シュトラウスII世:アンネン・ポルカ 作品117
4.同:加速度ワルツ 作品234
5.同:トリッチ・トラッチ・ポルカ 作品214
6.カール・ミヒャエル・ツィーラー:ワルツ《ウィーン市民》 作品419
7.ヨハン・シュトラウスII世:ポルカ《浮気心》 作品319
8.同:ワルツ《ウィーンの森の物語》 作品325

【演奏】
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
【録音】
1957年10月15,16日 ウィーン、ゾフィエンザール

 

 これまでLPレコードやCDでも何度も再発売されていますが、HIROちゃんの手元にあるのは、1970年代に発売された「ウィーン・フィル ステレオ名盤1300」シリーズの廉価盤LPレコードです。(レコード番号:GT‐9092 価格:1,300円)

 これらの演奏については、今は亡き評論家の宇野功芳さんが大絶賛したほか、多くの方がブログなどで紹介していますので、改めて詳しく説明する必要はないでしょう。

 ワルツやポルカなど軽快で美しいながらもクナーッパーツブッシュらしく、時には遊び心が入った、濃密でスケールの大きい演奏が特徴と言えます。

なかでも「バーデン娘」、あまりコンサートなどでは演奏されない曲で、この曲を録音した指揮者も少ない曲です。それだけに貴重な録音と言っても良いでしょう。金管の強奏や、熱のこもったエネルギーの大きな演奏は、いかにもぶっつけ本番の演奏という感じで面白い。ここでは数少ないステレオ録音で残してくれたクナーッパーツブッシュの小品を楽しむことにしよう。

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。