今回紹介するクナッパーツブッシュの名盤・名演奏はワーグナーの序曲、前奏曲などについて紹介します。
手元にある音盤を紹介します。
下記はキングレコードから発売されていた1枚1,300円の廉価盤のLPレコード2枚、CDも同じ音源です。
■楽劇「神々の黄昏」から(1956)
1.夜明けとジークフリートのラインへの旅
2.ジークフリートの葬送行進曲
■楽劇「トリスタンとイゾルデ」から(1959)
1.第1幕への前奏曲
2.イゾルデの愛の死 ビルギット・ニルソン(S)
■楽劇「ワルキューレ」から(1958)
1.第1幕への前奏曲
2.一族の男たちが
冬の嵐は過ぎ去り
君こそは春(第1幕第3場)
フラグスタート(S)、スヴァンホルム(T)
3.ウォータンの別れと魔の炎の音楽
さようなら、勇ましいわが子
ジョージ・ロンドン(Br)
■歌劇「ローエングリン」から
エルザの夢 フラグスタート
■舞台神聖祝典劇「パルジファル」から
私はあの子が、母の胸にすがるのを見た
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
これらの録音は1956-59年というステレオ初期の録音ですが、今聴いても音が良く、ウィーン・フィルハーモニーの美しい音を鮮明にとらえています。「夜明けとジークフリートのラインへの旅」「ジークフリートの葬送行進曲」はなかなかの迫力。他の曲もスケールが大きく壮大な演奏、また、イゾルデの愛の死でのニルソンの歌唱や、フラグスタートの情感豊かな歌唱も素晴らしい。 ステレオ最初期の名盤・名演奏で、ウィーン・フィルの音色を味わうことができます。
こちらはミュンヘン・フィルハーモニーを指揮した序曲や前奏曲です。LPレコードとCDがありますが同じ音源です。
■歌劇「タンホイザー」 序曲
■歌劇「リエンツィ」序曲
■楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 第1幕前奏曲
■ジークフリート牧歌
■舞台神聖祭典劇「パルジファル」 第1幕前奏曲
ハンス・クナッパーツブッシュ指揮
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1962年11月
この音源は1963年のクナッパーツブッシュ晩年の録音です。全体的に遅いテンポの演奏で壮大な演奏と言えるでしょう。
「タンホイザー」序曲、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲は、遅いテンポですが、スケールの大きな演奏。「リエンツィ」序曲、「さまよえるオランダ人」序曲も同様に壮大。
「トリスタンとイゾルデ」の愛の死ですが、本来はソプラノの歌唱なのですが、この録音ではオーケストラのみとなっています。
「ローエングリン」第1幕への前奏曲は、透明感と神秘さが印象的。「パルジファル」 第1幕前奏曲も素晴らしい。
晩年の録音とはいえ、ステレオ録音でワーグナーを残してくれたのには感謝。音もまずまずです。
こちらも名盤・名演奏でしょう。
追加投稿
前回までに「パルジファル」全曲と「ワルキューレ」第1幕について紹介しましたが、その他に手元には楽劇「トリスタンとイゾルテ」全曲盤CDがあります。
【演奏】
ヘレナ・ブラウン(イゾルデ)
ギュンター・トレプトウ(トリスタン)
フェルデナント・フランツ(マルケ王)
マルガレーテ・クローゼ(ブランゲーネ)
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
バイエルン国立歌劇場管弦楽団&合唱団
【録音】
1950年7月23日 (ライヴ)
このCDはOrfeo盤と同じ音源ですが、こちらはMemories盤。1950年のライヴ盤ですが、臨場感はあるものの音質は良くありません。特に歌手の声は十分にとらえられていません。聴いているうちに音には慣れてくるのですが・・この録音は、クナッパーツブッシュの熱烈なファンの方が聴く歴史的な録音でHIROちゃん的には一度聴けば十分かな~~
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。