前回は「パルジファル」全曲を紹介しましたが、今回は、ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕について少し紹介します。

HIROちゃんの手元にあるのは、下記の2枚組のLPレコードで「ロンドン・オペラ名盤1500」の限定盤です。

 

ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕(全曲)
ジークリンデ:キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
ジークムント:セット・スヴァンホルム(テノール)
フンディング:アルノルト・ヴァン・ミル(バス)
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音::1957年10月28~30日

 

 

 何かに書いてあるのを読んだのですが、この録音は、当初、英デッカでは「ニーベルングの指環」全曲のレコーディングをクナッパーツブッシュの指揮で計画し、はじめにこの「ワルキューレ」の第1幕を録音しました。しかし、クナッパーツブッシュが非協力的なことがあって、デッカでは指揮者をゲオルグ・ショルティに変えて全曲盤を完成させたという話は結構有名みたいです。

 1957年のステレオ初期の録音ですが、音質は良く、ウィーン・フィルの美しい弦の音をはじめ管楽器も良く音をとらえており、バランスのとれた名録音となっています。

 この録音は第1幕だけの録音ですが、なかなか聴きごたえのある演奏です。歌手陣はみんな名唱ですが、特にフラグスタートの歌唱は素晴らしい。このクナッパーツブッシュの演奏は、全曲をとおしてスケールが大きく、雄大さを感じます。第1幕だけというのが非常に残念な録音ですが、名盤といえるでしょう。

 なお、このLPレコードの4面には1956年に録音した「ヴェーゼンドンクの5つの歌」が収められていて、ここでもフラグスタートの名唱を聴くことができます。

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。