今回はクナパーツブッシュの指揮するワーグナーの楽劇「パルジファル」についてちょっとだけ書いてみます。

クナッパーツブッシュと言えば、「パルジファル」、「パルジファル」と言えばクナッパーツブッシュと言われるくらいで、クナッパーツブッシュは1951年、52年、そして54年から亡くなる前年の1964年まで毎年バイロイト音楽祭で「パルジファル」を指揮しました。(1953年はクレメンス・クラウスが指揮、1957年はクリュイタンスとクナッパーツブッシュが指揮を分担しています)

  そして、これらのバイロイト音楽祭でのクナッパーツブッシュの「パルジファル」の全曲盤ライヴは、これまで1955年だけは録音が無いと思われていたのですが、最近になって全曲録音が発売されるなど、10種類以上のクナッパーツブッシュのバイロイト音楽祭での「パルジファル」全てが発売されています。

熱烈なクナッパーツブッシュのファンや、「パルジファル」の大好きな方の中には、これらのすべてを購入して聴き比べをしているファンもおられるようです。

 

  HIROちゃんの手元にあるクナッパーツブッシュの「パルジファル」は1962年8月のバイロイト音楽祭での全曲ライヴ盤、ステレオ録音です。5枚組のLPレコードのセットで価格は当時9,000円!・・よくもまあこのような高価なレコードを買ったものだと、感心します。その後、同じ音源のCDも購入しています。

 

 

こちらはCDのBOXです。

 

 

【演奏】
アンフォルタス………ジョージ・ロンドン(バス)
ティトゥレル………マルッティ・タルヴェラ(バス)
グルネマンツ………ハンス・ホッター(バス)
パルジファル………ジェス・トーマス(テノール)
クリングゾール………グスタフ・ナイトリンガー(バス)
クンドリ………アイリーン・ダリス(ソプラノ) 他
バイロイト祝祭劇場管弦楽団・合唱団 

合唱指揮:ヴィルヘルム・ピッツ
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)
【録音】
1962年8月 バイロイト音楽祭(ライヴ)

 

 他の年度の録音は全く聴いていませんが、「パルジファル」は、個人的には、この1962年盤があれば十分ではないかと思っています。

HIROちゃんにとって、この曲は何度も聴く曲ではありません。「パルジファル」の音楽は歌劇や楽劇といった領域を超えていて、宗教性もある長大な曲です。何種類もの全曲盤の聴き比べをする能力はありません。

この1962年盤を聴くだけでも、ワーグナー音楽の美しさや、神秘さ、荘厳さ、壮大さなどを十分に感じ取ることができます。この「パルジファル」では、それぞれの歌手陣も素晴らしいが、中でもグルネマンツのハンス・ホッターの歌唱は実に素晴らしい!

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。