一昨日、久しぶりに買い物に出かけ、カラヤン指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とのベートーヴェン交響曲第5番「運命」&シューベルト交響曲第8番「未完成」のLPレコードを何と税込み60円で購入しました。市内のリサイクル・リユース店でジャンクレコードの中にあった数枚のクラシック・レコードから見つけたもので、帯まで付いていて何と盤は全くの無傷というより新品同様でホコリもついていません。この音盤はLPレコードでもCDでも持っているのですが、手元にあるLPより発売年月が古く、ダブル・ジャケット、ビニール袋入りで、あまりにも綺麗なので60円ならと、セルフレジで購入しました。

 

 

 

 

 曲の解説は渡辺 護、カラヤンの解説は藁科雅美の各氏、どちらも詳細な解説。カラヤンの紹介文章は1966年5月の「音楽の友」の特集記事からの「カラヤンの正伝=外伝」として書かれたもので、このレコードの演奏については何も述べていません。

どちらの曲も1960年代の録音。昔は人気のあるこの2曲をカップリングしたレコードがけっこう多かった。当たり前のように「運命/未完成」との組み合わせ・・・

学生時代にレコード店でアルバイトをしていた時にも、このカラヤンの「運命/未完成」と、イ・ムジチのヴィヴァルディ「四季」は数えきれないほど売れていて店のクラシック売り上げ枚数はナンバーワンでした。

 

 このカラヤンの演奏ですが、個人的にはカラヤンのベートーヴェンはあまり好きではありません。と、いいながらも手元にはカラヤンの「運命」がLP、CD、DVDを含め下記の11種類の音盤が手元にあります。

 

■カラヤン指揮/交響曲第5番ハ短調作品67 「運命」

①ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1948)

②フィルハーモニア管弦楽団(1954)

③ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1962)

④ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1966)映像  

⑤ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1966)

 ※来日・東京文化会館 ライヴ

⑥ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1969/05/28)

 ※モスクワ公演 モスクワ音楽院大ホール ライヴ

⑦ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1972/73)映像

⑧ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1976/77)

⑨ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1982)

⑩ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1982) 映像

⑪ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1988/12) ライヴ

 

  残念ながら1977年の東京/普門館でのライヴ録音は持っていません。(現在でも入手可能ですが高価!)

これらの中では⑧の1970年代の演奏を高く評価される方が多いようですが、個人的には今回購入した③のベルリン・フィルとの1962年盤と、②のフィルハーモニア管弦楽団との1954年のモノラル録音盤が、しいて選ぶなら好きな演奏。フィルハーモニア盤と、1962年盤は若さも見られ、新鮮さがあります。また、ライヴ録音では迫力と熱気がもの凄い⑥のモスクワ公演のライヴが一聴の価値ありです。

カラヤン/BPOのベートーヴェンは、BPOの重厚な音と見事なアンサンブルを聴くことができますが、テンポも速目で突っ走るようなスマートな演奏が多い。確かにまとまりのある演奏で、外面的な面白さはあるのですが、なにか物足りない・・・

 

 最近はアナログのLPレコードも人気があるようですが、かなり高価! しかもCD用に何度もリマスターすれば、本来の音は劣化していきます。そのようなわけもあり、昔のLPレコードと、プレーヤー、そして自作のフォノ・イコライザー・アンプは手放せません。

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。