今回はフルトヴェングラーの名盤・名演奏の13回目となります。これまで多くの音源を紹介しましたが、次回位でフルトヴェングラーについては終わりたいと思います。
今回は、手元にあるいくつかのCDのBOXの中からで、これまで紹介していなかった音源について少し書いてみます。
フルトヴェングラーのハイドンの交響曲について
フルトヴェングラーが残したハイドンの作品は少ないですね。しかし、1951年10月にシュトゥットガルトでウィーン・フィルを指揮したコンサートで第88番を取り上げています。また、1952年にもトリノ・イタリ放送交響楽団とのコンサートで同じ第88番を取り上げていますので、嫌いではなかったのでしょうね。これらのライヴ録音も残っているようですが、聴いたことはありません。(You Tube を探せばあるのかな~?)HIROちゃんの手元にある彼のハイドンの音源ライブラリーは下記の2曲だけです。
■交響曲 第88番 ト長調 Hob.I:88「V字」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1951年12月
■交響曲第94番 ト長調 Hob.I-94「驚愕」
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1951年1月
これらの2曲は、どちらもスタジオ録音によるモノラル盤です。モノラル録音とはいえ、音は良いほうで聴きやすいと思います。この2つの演奏ですが、聴いてみるとどちらもフルトヴェングラーらしい?激しさやドラマティックさは、あまり感じられません。意外と自然な演奏だと思います。
第88番「V字」は、全体的に整然としていますが、躍動感もあり、心地よい響きです。第94番「驚愕」も第88番と同様、全体的に自然な演奏です、特に第1楽章や第2楽章は美しく自然な表現に感じます。
フルトヴェングラーのハイドンを聴くと、「これってフルトヴェングラーの演奏なの?」って少し思うのですが、もともとハイドンの交響曲はベートーヴェンの交響曲とはだいぶ異なるので、ドラマティックな演奏を求める必要はないと思います。
正直、HIROちゃんは100曲を越えるハイドンの交響曲を全曲、ライブラリーとして音盤を架蔵していますが、まだ全曲は聴き終わってはいません。ハイドンの交響曲は、どちらかというと心地よく聞えてくれば、それでよし・・。BGM的に聞いています。こんなことを言うと、ハイドン・ファンの方からは叱られるかな?
話が少しそれましたが、フルトヴェングラーのハイドン・・HIROちゃんとしては、今回紹介した2曲のハイドンがベスト1の演奏だとは思っていません。ハイドンの交響曲を聴くなら、わざわざフルトヴェングラー盤でなければならないということはありません。フルトヴェングラーのマニアの方は、これらハイドンの交響曲をどのように評価しているのだろうか・・?
フルトヴェングラーについての投稿は、次回位で終わりですが,その次は誰の名盤・名演奏を紹介すればよいのだろうか?・・生年順に大体書いているので、次はハンス・クナッパーツ・ブッシュか、フリッツ・ライナーかな??
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。