今回はフルトヴェングラーの名盤・名演奏の12回目となります。フルトヴェングラーは好きな指揮者の一人ですが、熱烈なファンというマニアではありません。これまで多くの録音を紹介してきましたが、どちらかというと、ここからの投稿は正直、聴きたくて購入した音源というほどではありません。

 EMIから発売されたCD21枚組のBOXや、DGのCD34枚+DVD、そのほかメンブランの10枚組廉価BOXなどに含まれた音源で、しょっちゅう聴く音源ではありません。これらはフルトヴェングラーとしては録音の少ないハイドンの交響曲や、バッハ、ヘンデル、ヒンデミット、ラヴェル、ウェーバー、そして自作自演の交響曲などなど多くの作品が含まれています。

それらの中から今回はバッハの作品について少し書いてみます。

 

フルトヴェングラーのCDのBOX・・・

最近,完成した自作の真空管アンプと一緒に写真を撮ってみました・・・

 

 

 彼のバッハというと、亡くなる半年前に残した1954年4月のライヴ録音「マタイ受難曲」全曲がありますが、これは聴いたことがありませんし、あまり聴きたいというほどではありません。「マタイ受難曲」を聴くならマウエルスベルガー指揮/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団他や、カール・リヒター指揮/ミュンヘン・バッハ管弦楽団他の演奏を好みます。どうしても古い名盤と言われる音源を聴くならば、メンゲルベルクを聴きます。あえてフルトヴェングラーの「マタイ受難曲」をすすんで聴きたいとは思いません。彼のマタイは熱烈なマニアの方が聴く音源でしょう?

 

HIROちゃんのフルトヴェングラーの架蔵している音盤のバッハは、下記の音源だけです。

■ブランデンブルグ協奏曲第3番から第1、第3楽章

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1930年

■管弦楽組曲第3番ト長調BWV1048から「アリア」

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1929年

■管弦楽組曲第3番ト長調BWV1048

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1948年

 

 これらの演奏ですが古い録音ですが音は聴きやすい音でしょう。

どれもフルトヴェングラーらしい風格と偉大さを感じるテンポの遅い演奏です。特に1929年のSP録音した管弦楽組曲第3番からの「アリア」、いわゆる「G線上のアリア」と呼ばれる有名な曲です。フルトヴェングラーの演奏は、引きずるような非常に遅いテンポですが、チョット聴くとすっきりした演奏にも感じます。しかし、大きなルバートのある濃厚で深い表現の演奏です。とても重厚な演奏と言えるフルトヴェングラーらしい演奏です。この「G線上のアリア」は名盤・名演奏か?と問われると難しいのですが、・・・まあ・・歴史的なフルトヴェングラーの録音を聴くということでは名盤かも・・

この演奏はYou Tube で聴くことができます。

Bach: Air on the G String, Furtwängler & BPO (1929) バッハ G線上のアリア フルトヴェングラー (youtube.com)

 

なお、You Tube でフルトヴェングラーのブランデンブルク協奏曲第5番を見つけました。こちらも非常に遅い演奏で、フルトヴェングラーがピアノを弾きながらの演奏で興味を引きます。

Bach: Brandenburg Concerto No. 5, Furtwängler & VPO (1950) バッハ ブランデンブルク協奏曲 第5番 フルトヴェングラー (youtube.com)

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。