現在、フルトヴェングラーの音盤について書いていて、ライブラリーとして結構多くの音盤を持っています。好きな指揮者の一人ですが熱烈な「フルトヴェングラー・マニア」というほどではありません。今回は、フルトヴェングラー指揮によるロベルト・シューマンの作品について簡単に書いてみます。

 シューマンの曲はどちらかというと、ピアノ曲や歌曲を聴くことが多く、4曲の交響曲を聴くことはあまりありません。第4番を好まれる方が多いようですが、HIROちゃんは明るい第1番「春」、第3番「ライン」を好みます。(第2番はほとんど聴きません)

さて、フルトヴェングラーが残したシューマンの録音ですが、あまり多くありません。HIROちゃんの手元にある音盤のライブラリーですが、CD34枚+DVD1枚の「フルトヴェングラー/ドイツ・グラモフォン&デッカ録音全集」のBOXに収められた次の録音だけです。

 

交響曲第1番 変ロ長調 「春」 Op. 38
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1951/10/29

交響曲第4番 ニ短調 Op. 120
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1953/05/14  Studio Recording

マンフレッド序曲Op.115、
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1949年

ピアノ協奏曲Op.54、

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ピアノ:ヴァルター・ギーゼキング

 録音:1942年ライヴ

チェロ協奏曲Op.129

 チェロ:ティボール・デ・マヒューラ
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音:1942年ライヴ

 

 

 これらの中から今回は、交響曲について書いてみます。

フルトヴェングラーの残したシューマンの交響曲の録音は、第1番と、第4番の2曲です。第4番についてはルツェルン祝祭管弦楽団とのライヴ録音もあるようですが、残念ながら架蔵していないので未聴です。上記の1953年録音の第4番はスタジオでのセッションによる録音でモノラルですが、音は良好です。

 

 この1953年盤の第4番ですが、亡くなる1年半前に録音したものです。多くのフルトヴェングラーの録音のなかでもベストともされる超名演として知られる演奏のようです。スタジオ録音とはいえ、ライヴのような緊張感と迫力のある演奏。第1楽章からモノラルながらベルリン・フィルの重厚な響きが凄い。特に曲の後半ではもの凄い熱気と盛り上がりをみせます。 セッションとはいえ、フルトヴェングラーは最終的には全曲を一気に通して録音したものを採用するよう要求した、という話を何かで読んだことがあります。 聴き終わった後に、この曲でこれほど「凄い!」と、感動できる演奏は他にあるのだろうか・・?

 

 HIROちゃんはシューマンの交響曲というと前述のように第1番「春」と、第3番「ライン」を聴くことが多く、第4番は好んで聴くことはあまりないのですが、このフルトヴェングラーの第4番は、彼のベスト1とは言えないかもしれませんが、やはり名盤・名演奏と言っていいと思います。

 なお、ウィーン・フィルを振った1951年の第1番「春」もフルトヴェングラーらしさを感じる名演奏と言えるでしょう。

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。