今回はフルトヴェングラーのリヒャルト・シュトラウスの名盤・名演奏について紹介します。
フルトヴェングラーの録音したR・シュトラウスの作品についてはそれほど多くはありません。HIROちゃんの手元にあるライブラリーは次のとおりです。LPレコードが1枚と、後はダブリの多いCDです。右側の1枚を除き後は「海賊盤」的なものです。
■交響詩「ドン・ファン」Op.20
①ベルリン・フィルハーモニー 録音:1942/02/17
②ウィーン・フィルハーモニー 録音:1954/03/2-3
■交響詩「死と変容」Op.24
ウィーン・フィルハーモニー 録音:1950/03/21.23-4
■交響詩
「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
①ベルリン・フィルハーモニー 録音:1930
②ウィーン・フィルハーモニー 録音:1954/03/03
■家庭交響曲 Op.53
ベルリン・フィルハーモニー 録音:1944/01/12ライヴ
■メタモルフォーゼン(23の独奏弦楽器のための習作)
ベルリン・フィルハーモニー 録音:1947/10/27ライヴ
R・シュトラウスは7曲の交響詩を作曲していますが、いずれも華やかなオーケストレーションが魅力と言えるでしょう。上記の録音のうちベルリン・フィルハーモニーとの「家庭交響曲」ですが、戦時中のライヴで迫力は感じるものの、録音が悪いのが残念。1942年の交響詩「ドン・ファン」も同様です。
1930年のベルリン・フィルとの交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」も素晴らしい演奏ですが、これらの録音の中から鑑賞するなら、LPレコードのウィーン・フィルハーモニーとEMIに録音した1954年の交響詩「ドン・ファン」、交響詩「ティルオイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」と、1950年の交響詩「死と変容」が良いと思います。モノラル録音ですが比較的聴きやすい音で鑑賞には十分な音質でしょう。これはCDでもありますが、LPの方が音は良い気がします。中でも「ティルオイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」での鮮烈な響きと豪壮さは印象的。雄大で迫力の中にも深い説得力を感じさせるフルトヴェングラーのR・シュトラウス、この3曲を収録した「R・シュトラウス名演集」と題したLP録音盤は「名盤・名演奏」と言えると思います。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。