今回の名指揮者の名盤・名演奏ですが、39回目。オットー・クレンペラーの10回目としてメンデルスゾーンと、シューマンの交響曲について簡単に書いてみます。

 交響曲というと、モーツアルトや、ベートーヴェン、ブルックナー、ブラームスなどの曲を聴くことが多く、メンデルスゾーンやシューマンの交響曲についてはあまり手が伸びていなかったのですが、久しぶりにクレンペラーのメンデルスゾーンの交響曲第3番、第4番と、シューマンの交響曲全4曲を聴いてみました。これらの曲についてクレンペラーはいくつかの録音を残していますが、HIROちゃんの手元にあるのは、下記の音源だけです。いずれもワーナーの「ロマン派交響曲集<限定盤>」CD10枚組BOXからのものです。

 

メンデルスゾーン交響曲第3番イ短調「スコットランド」

 フィルハーモニア管弦楽団 録音:1960年

メンデルスゾーン交響曲第4番イ長調「イタリア」

 フィルハーモニア管弦楽団 録音:1960年

シューマン交響曲第1番変ロ長調「春」

 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 録音1965年

シューマン交響曲第2番ハ長調

 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 録音1968年

シューマン交響曲第3番変ホ長調「ライン」

 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 録音1969年

シューマン交響曲第4番ニ短調

 フィルハーモニア管弦楽団 録音:1960年

 

 シューマンの交響曲ですがLPレコードでも全曲架蔵していると思ったのですが、第1集の第1番、第2番の1枚しかありませんでした。

 

 メンデルスゾーンの第3番「スコットランド」、この曲の定番ともいえるクレンペラーの演奏ですが、あらためて聴いてみるとやはり素晴らしい。

重厚な響きの中にも憂愁さの感じられる第1楽章、情緒性な旋律の歌わせ方が素晴らしい第2楽章が印象的。全体的に緊張感のある演奏ですが、雄大さを感じる堂々とした第4楽章も素晴らしい。各楽器の音色も美しく、これは文句なしの名盤と言えるでしょう。

 

 第4番「イタリア」ですが、クレンペラーとしてはテンポも普通ですが、風格さがある中にも軽快で明るい演奏。これも名盤。

 

 シューマンの交響曲ですが、何故かメンデルスゾーンより聴くことが少ない。特に長調の曲ですが、陰鬱も感じられる少し地味な第2番や、暗さの強い第4番は個人的には、あまり好みの曲ではありません。まあ、忘れたころに古いフルトヴェングラーの第4番を聴くことはたまにあるのですが・・・

 なので・・シューマンを聴くとなると、第1番「春」か、第3番「ライン」ということになります。風格のある生命力を感じる第1番「春」、そして雄大なスケール感のある第3番「ライン」、HIROちゃんにとっては、この2枚が名盤。特に第3番「ライン」の第1楽章のホルン、トランペットの強奏は印象的で力強い。また、第2楽章での穏やかさの中にも雄大さを感じるのはクレンペラーらしく、味わいのある第3楽章、スケール感のある第4楽章、第5楽章、いずれもじっくりと聴くことができる名演でしょう。

 

次回は・・う~ん・・どうしよう・・

チョット苦手なマーラーの交響曲について書いてみようかしら・・。

でも、あらためて聴き直しするのも大変です・・・

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。