前回、紹介したリサイクル店で500円で購入し、修理したナショナル製の「テーブル・ステレオSE-1300」ですが、外部からCD出力や、FMチューナーなどの出力を入力できる、卓上用の「35C5シングル・ステレオ・アンプ」としても使用できるように改造しました。改造といってもPHONO入力からシールド線を伸ばし、AUXとして入力端子をラジオの裏蓋に取り付けただけの改造です。

 

 まずは、ラジオの裏蓋の穴を広げ、入力端子を取り付けます。それに入力のインピーダンスを変えるためのトグルスイッチを取り付けます。ここの抵抗とスイッチは基本的には必要ないと思ったのですが・・

 PHONOに切り替えた場合、このプレーヤーのカートリッジはセラミック・カートリッジなので入力部のボリューム抵抗は1MΩでいいのですが、CDデッキ等をつなぐ場合には1MΩは大きすぎる感じです。このまま1MΩでもいいのですが、手持ちの270Kをパラにすることで入力インピーダンスを約200KΩとし、切り替えができるようにしました。

 

 

 

 AUXとして使用するシールド線をどこにつなぐかですが、下の写真左下のPHONO⇔RADIOの切り替えスライド・スイッチからつなぐのが良いのですが、狭くて半田こてが入らず作業がしにくいため、音量調整のボリュームにつなぎました。(このつなぎ方でもPHONO⇔RADIOの切り替えスライド・スイッチをPHONOに切り替えれば、ラジオからの信号は遮断され、独立した35C5のステレオ・アンプとして使用できます。

 

 

シールド線をつなぎました。

 

 

入力端子につなぎます。トグル・スイッチをONにするとアンプの入力インピーダンスは約200KΩになります。(1MΩと270KΩの並列なので、計算すると212.6KΩになります) 270KΩを使用したのは、たまたま手元に2本あったので適当に使用したものです。

 

 

裏蓋を固定し、AUXのシールを貼って完成です。自宅の部品を使ったので改造費用は0円です。

 

※スイッチは下に落とすとONとなり入力約200KΩとなります。

逆になってしまいました。

 

参考までに中に貼ってあった回路図のアンプ部だけを書き落としたものを紹介します。

 

 

 

 早速、CDデッキをつなぎ音を出してみました。 小型の卓上ステレオに組み込まれた12cmの小さなスピーカーなので低音は聴こえませんが、中高音はとてもきれいな音です。チョットしたBGM用の卓上ステレオには最適なものに改造できたと思います。なお、入力インピーダンスを切り替えても、ほとんど変化はありませんでした。

 

では、今日は、このへんで・・・次回はクラシック音楽・・・

「名指揮者の名盤・名演奏」オットー・クレンペラーの続きについて投稿します。・・・HIROちゃんでした。