ブルーノ・ワルターの名盤・名演奏の8回目です。これまでベートーヴェン、ブラームス、モーツアルト、マーラー、シューベルトの作品について投稿しましたが、これら以外の交響曲について書きたいと思います。なお、今回紹介する曲の他にもワーグナーや、ヨハン・シュトラウス、スメタナ、チャイコフスキー、R・シュトラウスなどの曲の音盤もライブラリーとして何枚かあるのですが、古い録音からのマイナー・レーベルの復刻CDのため、除外とし、今回の投稿で「ワルターの名盤・名演奏」は終わりとします。前にも書いたように、あくまでHIROちゃんの架蔵しているLP、CDから勝手に好きな演奏を選んだもので、これらの他にも名盤・名演奏はあると思います。

 

ワルター指揮によるブルックナーや、ドヴォルザーク、ハイドン,などの交響曲ですが手元にある主な音源は下記のとおりです。

 

■ブルックナー/交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」

①NBC交響楽団 録音:1940年

②コロンビア交響楽団 録音:1960年

■ブルックナー/交響曲第7番ホ長調

・コロンビア交響楽団 録音:1961年

■ブルックナー/交響曲第9番二短調 

・コロンビア交響楽団 録音:1959年

■ドヴォルザーク交響曲第8番ト長調

①ニューヨーク・フィルハーモニー 録音:1947年or48年

②コロンビア交響楽団 録音:1961年

■ドヴェルザーク交響曲第9番ホ短調「新世界より」

・コロンビア交響楽団 録音:1959年

■ハイドン/交響曲第92番「オックスフォード」

・パリ音楽院管弦楽団 録音:1938年

■ハイドン/交響曲第96番[奇跡]

・ウィーン・フィルハーモニー 録音:1937年

■ハイドン/交響曲第88番ト長調「Ⅴ字」

・コロンビア交響楽団 録音:1961年

■ハイドン/交響曲第100番ト長調「軍隊」

・コロンビア交響楽団 録音:1961年

■シューマン/交響曲第3番「ライン」

・ニューヨーク・フィルハーモニー 録音:1947年

■バーバー/交響曲第1番 op.6

・ニューヨーク・フィルハーモニー 録音:1945年

 

主なLPレコードです。「ブルーノ・ワルターの芸術1500 」の3枚は外装も横だけ剥がしたので、特典レコードがもらえるシールも貼ったままです。

 

 これらのLPの中で取り上げるワルターのブルックナーですが、晩年のコロンビア交響楽団と第4番「ロマンティック」、第7番、第9番の他、テ・デウムを録音しています。第8番の古いライブ録音などもあるようですが、この第8番のステレオ録音がないのが残念です。HIROちゃんの手元にあるブルックナー交響曲の音盤は、いずれもLPレコードでCDでの買い直しはしていません。

 これらの第4番、第7番、第9番についてはライブ演奏の録音があるようですが、残念ながら聴いていません。晩年にステレオ録音したコロンビア交響楽団との第4番「ロマンティック」、第7番、第9番ですが、第4番「ロマンティック」や、第7番はワルターとしては相性の良い曲かもしれません。一言で表現するなら抒情的な演奏で、細やかな表情が見られ感情の表現が豊かです。また、第9番では重厚な響きと迫力も見られると共に、第3楽章でのアダージョはワルターらしい深い心情が伝わってきて、とても美しい演奏です。

 ワルターのブルックナーを聴いていると、感情の表現が少しオーバーに感じることもありますが、これらの3曲ともCD時代になってからも再販され続けている「名盤」であることには間違いありません。しかし、これらのワルターのブルックナーの交響曲が、「ベストな名演奏」かと、言うと聴かれる方によって評価は異なるとは思いますが、HIROちゃんにとってブルックナーを聴くならワルターがベストと言うことにはなりません。

 

 ドヴォルザークについても「新世界」などは、民族性は感じられないドイツ的な演奏で好演ですが、ドヴォルザークの「新世界」をワルターで聴こうという気分にはあまりなりません。ステレオ録音によるコロンビア交響楽団とのハイドンの2曲の交響曲は、好演でしょう。

 また、前記のようなシューマン/交響曲第3番「ライン」や、ベルリオーズ/幻想交響曲、バーバー/交響曲第1番など1930年代や、1940年代の古い録音の音源を持っていますが、これらも貴重な歴史的な録音だと思います。ブルックナー以外は、あまり取り出して聴くことはありません。

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。

さて、次回の指揮者は誰かな・・・