前回のワルターのシューベルト交響曲第8(7)番「未完成」の記事で、持っているライブラリーは1936年録音のウィーン・フィル盤と、1958年のニューヨーク・フィルの2種類と書いたのですが、1947年録音のフィラデルフィア管弦楽団との演奏と、ウィーン・フィルハーモニーとの1960年ライブ録音(ブルーノ・ワルター・ソサエティー盤)も持っていました。

 今回は修正版として追加分の紹介と合わせ、同じ1936年の録音盤が3種類(LP2枚、CD1枚)がありますので、これらの音の違いについても少し書いてみます。

 

■交響曲第8(7)番「未完成」

①ウィーン・フィルハーモニー 録音:1936年

 東芝EMI GR盤 (GR-2306)LPレコード

 

 EVEREST盤 (3423) LPレコード 

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Pearl盤 (PEARL-9945)  CD ※新星堂輸入盤

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②ニューヨーク・フィルハーモニー 録音:1958年

 CBS SONY 「ブルーノ・ワルターの芸術1500」(15AC-1274) LP

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※追加分

③フィラデルフィア管弦楽団 録音:1947年

 HISTORY「BRUNO WALTER  MAESTRO  GENEROSO」

 (205243-303) CD

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 ④ウィーン・フィルハーモニー 録音:1960年ライブ

 日本コロンビア ブルーノ・ワルター・ソサエティー盤

 (OW-7214-5-BS)  LPレコード

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 前回の投稿でも書きましたが、①や、④の演奏でもウィーン・フィルの美しい音を聴くことは出来るのですが、やはり②のステレオ盤をお薦めします。全体的にロマン的な演奏です。第1楽章はスケールが大きく、テンポは、やや早めで管楽器の響きが印象的。第2楽章は遅いテンポで、しっとり、そしてたっぷりと歌われ、とても美しい演奏です。

 さて、1936年録音のウィーン・フィル盤については上記の3種類がありますが、音質的には東芝EMIのGR盤(GR-2306)とEVEREST盤の2枚のLPは、それほど差はありませんが、EVEREST盤は少し音が籠った感じです。

 CDのPearl盤ですが、音自体は生々しくて好ましいのですが、スクラッチ音とは異なる「パチパチ」という耳障りな雑音が終始聞こえるとともに、「ザザッ」という雑音が多く、若干の音揺れがあります。またSP録音盤からのつなぎ目と思われる部分では、つまづくような部分が見られ、鑑賞にはとても疲れます。

3種類の中では、東芝のGR盤が無難です。

 

次回はワルターの指揮で、これまでに投稿したベートーヴェン、ブラームス、モーツアルト、マーラー、シューベルト以外の交響曲を中心とした作品について投稿します。

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。