今回は、手元にあるワルター指揮のシューベルトの作品を紹介します。
■交響曲第5番変ロ長調
①コロンビア交響楽団 録音:1955年10月(下記のジャケットのもの)
②コロンビア交響楽団 録音:1960年2、3月(ジャケットは未完成を参照)
■劇音楽「ロザムンデ」より
序曲/舞踏音楽第2番/第3幕の間奏曲
・コロンビア交響楽団 録音:1955年10月
■交響曲第8(7)番「未完成」
①ウィーン・フィルハーモニー 録音:1936年
②ニューヨーク・フィルハーモニー 録音:1958年
上と同じ音源です。
横帯も残しています。
■交響曲第9(8)番ハ長調「ザ・グレート」
・コロンビア交響楽団 録音:1959年1、2月
上と同じ音源のLPで中古店で100円で購入したもの。中身は未通針のようでピカピカでした。
CDは、下記の3枚だけです。
手元にある上記の中から名盤・名演奏と言うと、交響曲第8番「未完成」の2つの演奏と、交響曲第9番「グレート」です。(HIROちゃんは、この2曲・・今でも第8番、第9番の方がピンときますので8番、9番とします)
ワルターの「未完成」というと何種類かの録音を残していますが、HIROちゃんのライブラリーは2種類・・どちらも旧版の楽譜での演奏で、演奏スタイルは基本的には同じに感じます。①は1936年の古い録音の割には聴きやすい音です。ウィーン・フィルの美しい音を聴くことは出来るのですが、やはり②のステレオ盤をお薦めします。全体的にロマン的な演奏です。第1楽章はスケールが大きく、テンポは、やや早めで管楽器の響きが印象的。第2楽章は遅いテンポで、しっとり、そしてたっぷりと歌われ、とても美しい。
余談ですが、LPレコードの全盛時代はシューベルトの「未完成」というと、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」とのカップリングがほとんどで、とてもポピュラーな感じでしたが、最近は、「運命/未完成」という組み合わせのCDは、ほとんど見られなくなりました。色々と理由はあるのだろうけど何故だろう・・?
第9番「グレート」ですが、ロマンティックな情緒のある演奏です。全曲にわたって絶妙なテンポの動きがみられ、緊張感、迫力もある名盤でしょう。
なお、明るく生気のある交響曲第5番変ロ長調も好演だし、唯一の録音である「ロザムンデ」は貴重な音源ですね。
------ モーツアルト編追加 ------
手持ちのLPやCDが非常に多くなり、整理も良くありません。今のところは主な演奏家別に区分けしているのが多いのですが、残りは曲別だったりレーベル(会社)別だったりと、ごちゃまぜが多いので、いざ探すとなると大変なことが多い。時にはとんでもない所に紛れ込んでいたり、同じ音源で未開封のものが出てきたり・・聴いたまま、そこらへんに重ねたままだったり・・
今回の投稿企画は音源の整理にも良いかもしない。そんなことで部屋を見たら最近、100円で購入した中古のLPや、行方不明だったワルターのNYP/モーツアルト交響曲第40番、41番のLP、また投稿済のベートーヴェンや、マーラーのLPもダブリが多いのですが、何枚か出てきました。
まだまだ、探せば出てくるかも・・・
さて、そんな中、ワルターが1954年12月に録音した「モーツアルト管弦楽名曲集」が出てきました。『ミラベルの庭園にて』と題して発売された音源で、下の写真は「ワルター不滅の1000」シリーズの1,000円盤LPです。
『ミラベルの庭園にて』 --- モーツアルト管弦楽名曲集 ---
■アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調K.525
■メヌエット ヘ長調K.599-5
■メヌエット ハ長調K.568-13
■三つのドイツ舞曲 K.605
■フリーメイソンのための葬送音楽K.477
■歌劇「魔笛」序曲
■歌劇「フィガロの結婚」序曲
■歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」序曲
■歌劇「劇場支配人」序曲
コロンビア交響楽団 録音:1954年12月
全てモノラル録音です。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調」は、前回、4種類の音盤を紹介しましたが、それとは別の録音で5種類目の音源です。また、そのほかの曲も前回の管弦楽紹介の音源とは異なるものが多いです。
いずれの曲もワルターが得意とした曲で、交響曲ではない小品ばかりですが、手を抜くことはなく絶妙なテンポの動きや、歌うところは歌い、ロマンティックなワルターの暖かいとも言える音楽が集まっています。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。