前回は、トスカニーニの交響曲編について書きましたが、今回は管弦楽やオペラなどについてHIROちゃんの架蔵しているライブラリーから名盤・名演奏について5点選んでみました。

 

トスカニーニが録音に残した管弦楽は非常に多く、HIROちゃんのライブラリーとしても、結構な枚数のCDがあります。「ワーグナー管弦楽集Ⅰ・Ⅱ」や、「フランス管弦楽集」「オペラ序曲集」をはじめ、R・シュトラウス管弦楽集」、その他、ドビュッシー、ビゼー、エルガー、チャイコフスキー、ガーシュイン、グローフェなどなど多くの音源を持っていますが、管弦楽の中からトスカニーニの決定盤、名盤・名演奏として下記のレスピーギのローマの3部作と呼ばれる交響詩「ローマの松」「ローマの噴水」「ローマの祭り」を選びました。

 

■レスピーギ

交響詩「ローマの松」

交響詩「ローマの噴水」

交響詩「ローマの祭り」

トスカニーニ指揮/NBC交響楽団

1953年3月、1951年12月、1949年12月  CD

 

 

  この曲は多くのトスカニーニの録音中ではピカイチな最高の演奏と言えるでしょう。 トスカニーニが「ローマの噴水」を初めて指揮して以来、レスピーギとは深い関係となり、「ローマの松」をニューヨーク・フィルでアメリカ初演、「ローマの祭り」を世界初演するなどトスカニーニにとって重要な作品となっています。

明快で色彩感のある演奏で曲全体が生き生きとしています。文句なしのトスカニーニの名盤・名演奏ですね。

 

トスカニーニ/ヴェルディのオペラの名盤

ヴェルディのオペラですが、数多くの作品を録音しています。手元には「仮面舞踏会」「椿姫」「アイーダ」「ファルスタッフ」の4曲があります。「トスカ」と「オテロ」などもあると思っていたのですが、架蔵していませんでした。なので、これらの4曲から選ぶとすれば、HIROちゃんの好みから、「椿姫」「ファルスタッフ」の2曲をとります。

 

■ヴェルディ:歌劇「椿姫」

トスカニーニ指揮/NBC交響楽団&合唱団

リチア・アルバネーゼ、ジャン・ピアース

ロバート・メリル、マクシーヌ・ステルマン他

録音:1946年12月NBC放送ライブ録音(8-Hスタジオ)  CD

 

 

■ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」

アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC交響楽団、ロバート・ショウ合唱団
ジュゼッペ・ヴァルデンゴ、フランク・グァレラ

ヘルヴァ・ネッリ、テレサ・シュティッヒ=ランダル

ナン・メリマン、他

録音:1950年4月NBC放送ライブ録音(8-Hスタジオ)  CD

 

 

 「椿姫」ですが、演奏自体から言うと、「ファルスタッフ」の方が出来が良いかもしれませんが、ヴェルディのオペラの中では「椿姫」が個人的に好きなので、選曲しました。トスカニーニの気迫が全体に読み取れる演奏。録音は古いのですが、全曲をとおしてトスカニーニが、指揮をしながら自分でも声を出して歌っているのが良くわかります。歌手は多少弱い気がしますが、「椿姫」の歴史的録音であることには間違いありません。

 

「ファルスタッフ」ですが、演奏会形式でのNBC放送ライブ録音です。ヴァルデンコ、ネッリらの名唱が心を打つ感動的な名演で文句なしです。オペラ全体のアンサンブルとしても一つにまとまっています。トスカニー二が最も数多く指揮したオペラで、歴史的な放送ライヴ録音と言ってよいでしょう。

 

■プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」

トスカニーニ指揮/NBC交響楽団

アルオアネーゼ、ピアース、F.ヴァレンティーノ、

マックナイト、モスコーナ、チェハノフスキー他 

録音:1946年NBC-8Hスタジオ    CD

 

 

  HIROちゃんとしてはプッチーニのオペラの中で最も好きな曲なので選んでしまいました。全体的にテンポの早い演奏ですが、トスカニーニらしい気迫のこもったハツラツとした演奏。ところどころ指揮をしながらの唸り声まで録音されているのは、多少気になりますが、トスカニーニなので許せます。テンポの速い演奏ですが、全体としては、それほどの違和感はありません。テンポが早いので歌の感情が若干、感じられない部分もありますが、この録音は、このオペラの初演者トスカニーニの記録としての歴史的名盤としての価値があると思います。1946年のモノラルですが、8Hスタジオでの録音で鑑賞には充分。結構聴きやすい音です。

 

■ヴェルディ:レクイエム

アルトゥーロ・トスカニーニ(指揮)
NBC交響楽団、ロバート・ショウ合唱団
ヘルヴァ・ネッリ(ソプラノ)
フェードラ・バルビエリ(メゾ・ソプラノ)
ジュゼッペ・ディ・ステーファノ(テノール)
チェーザレ・シエピ(バス)
録音:1950年4月NBC放送ライブ録音(8-Hスタジオ)CD

 

 

  ヴェルディから、もう1曲・・「レクイエム」です。 このレクイエムですが、カラヤン、フリッチャイ、ジュリーニ、チェリビダッケ、プラッソン、マゼールなど10種類の音源を架蔵しています。しかし、HIROちゃんは正直、ヴェルディのレクイエムは変な表現ですが劇的過ぎてうるさく聞え、あまり好みではありません。レクイエムと言えば、HIROちゃんはビクトリア、ケルビーニ、フォーレ、モーツアルト、それに現代作曲家のラターのレクイエムが好きでよく聴きます。

 とは言え、やはりこのトスカニーニの演奏は素晴らしいと言えます。 

引退直前の84歳での録音ですが、ロバート・ショウ合唱団による合唱も魅力的で、トスカニーニの代表的録音の一つでしょう。緊張感があり、荘厳さもありドラマチックで感動的ではあります。やはりトスカニーニの情熱のある名盤・名演奏としましょう。

 

※ブログのコメントについて

個人的なことですが、現在、入院加療中のため自宅からのPCによる投稿ができません。 そのため今回の記事は、アメブロの予約投稿機能を使い、事前に12月5日に書いたものです。

そのため、コメントをいただいても返信できない場合もありますので、ご理解ください。

できるだけ、コメントに対しては、遅れてもスマホから返信したいと思います。

寒くなってきます。皆さま、どうぞご自愛ください。

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。