今回紹介するのはバルビローリ指揮・バイエルン放送交響楽団によるブラームスの交響曲第2番ニ長調です。

バルビローリは、このブラームスの第2番が好きだったようで、ボストン交響楽団や、ベルリン・フィル、ニューヨーク・フィルなどと多くの録音を残しています。中でも最も有名なのが1966年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とEMIに録音した演奏でしょう。

 この録音ですが、HIROちゃんはCDでも持っていますが、下記の写真は東芝EMIから発売された、当時1,300円のセラフィム盤のLPレコードです。懐かしいレコードで交響曲全4曲ともLPとCDで架蔵しています。この演奏はウィーン・フィルの美しい音色と、旋律を美しく歌いあげた名盤・名演奏です。

 

 

 今回紹介するバイエルン放送交響楽団との演奏ですが、バルビローリが亡くなる3ケ月前の1970年4月10日、ミュンヘンのヘルクレスザールでのライブ録音です。

HIROちゃんのCDは、ORFEOレーベルの40周年記念で発売された「伝説の指揮者たち」と題したCD10枚組のBOXの中の1枚です。

 

 

 さて、このバイエルン放送交響楽団とのライブ盤ですが、録音はステレオで音もとても良いです。セッションでのウィーン・フィル盤と基本的な演奏スタイルは同じで、濃厚な演奏といえるでしょう。全体的に「バルビ節」とも呼ばれる独特の弦楽器の表現が、このバイエルン盤でも聴かれます。第1楽章は、極端な「バルビ節」は見られず、よどみのない旋律が歌い上げられ、後半での盛り上がりも素晴らしい。第2楽章、第3楽章になると正にバルビローリの世界・・ 特に弦楽器の歌い上げる旋律は濃厚で美しい。第4楽章は力強くスケールが大きい演奏で迫力があります。この第2番では個人的には第1楽章と第4楽章が絶品だと思います。好きな演奏です。

 

 ウィーン・フィル盤にしろ、バイエルン放送交響楽団盤にしろ、バルビローリ独特のブラームス感は人によって、好みが分かれる演奏かも知れません。

 

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追記(ブラームス交響曲第2番のKIYOさんとの思い出)

ブラームスの交響曲というと、これまでは第1番、第4番を聴くことが多かったのですが・・ 最近は、この第2番がものすごく好きになった。それというのも真空管アンプ作りの仲間で「常陸管球の会」の会長だったKIYOさんが、このブラームスの第2番がものすごく好きだった。   確かKIYOさんの愛聴盤は、バリビローリ/ウィーン・フィル盤と、モントゥー指揮/ロンドン交響楽団の演奏だったような記憶があります。KIYOさんのお宅に行くたびに「ブラームスは第2番が最高だよ」・・ そんなKIYOさんからの言葉で第2番をあらためて聴くようになってから、HIROちゃんも第2番が大好きになった・・

そんなKIYOさんですが、今年の2月に亡くなられました。KIYOさんは「オーディオ父さんの独り言」というブログ名でYahoo ブログ、そしてYahoo ブログが無くなってからもアメーバ・ブログで投稿を続けていました。

 

しかし、先月の10月15日、遺族の意向により、投稿がすべて削除されました。現在、ブログを開くとブログ名だけで、「はじめまして」の投稿に、ご遺族からの次のコメントが1件あるのみになっています。


当ブログを訪れていただきありがとうございます。
kiyochan1937は2022年2月、永眠いたしました。
常陸管球の会の皆様、およびkiyochan1937とお付き合いいただいた全ての方に、厚く御礼申し上げます。
アマチュア無線JA1RQXのコールサインと交信なされた方、また日立研究所にてお付き合いのあった方、オーディオ関連でお付き合いのあった方、ありがとうございました。
ここに掲載された記事は遺族の意向により無くなりますが、お付き合いいただいた方々に感謝いたします。
ありがとうございました。

KIYOの親戚

 

はじめまして | オーディオ父さんの独り言 (ameblo.jp)

 

あらためてKIYOさんのご冥福をお祈りいたします。

そしてKIYOさん、楽しかったKIYOさん宅でのタンノイ・オートグラフによる、クラシック音楽の聴き比べ・・ 真空管アンプ作り・・ 「常陸管球の会」での試聴会・・ 本当にありがとうございました。

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。