前回の投稿の真空管アンプですが、記事の中で、自作の45(245)シングル・アンプが、人の声の再生に適している・・と、書いたところ、友人の方から『マリア・カラスの夢遊病とかルチアとかのコロラトゥーラが、どんな風になるのかなと、脳内で空想しています。』との言葉をいただいた。

 真空管アンプは出力管の種類によっても音が変わります。昔から45(245)という出力真空管を使用したアンプは人の声の再生に適している・・と言われているのですが、HIROちゃんも同じように感じています。
 まあ、真空管アンプの音の話は別として、話に出たマリア・カラスの「ランメルモールのルチア」か、「夢遊病の女」を聴いてみることにしました。

 マリア・カラスが残したオペラなどの音源はかなり多いですね。HIROちゃんの手元にも結構CDや、LPがあります。分けてあるカラスのCD棚を見たら結構多くの音源を持っていました。下記の写真に写っているだけでも26枚組や、14枚組、10枚組BOXなど60枚位のCDがありました。オペラだけでもヴェルディの「ナブッコ」「アイーダ」「マクベス」「リゴレット」「椿姫」、ベッリーニの「ノルマ」「夢遊病の女」、ドニゼッティの「ランメルモールのルチア」、ポンキエッリの「ラ・ジョコンダ」、マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」、プッチーニの「トスカ」などですが、この写真にはありませんがカラヤンとのプッチーニの「蝶々夫人」のLPレコードなど「カラスのCDの棚」以外にもあるので、正確にはどのくらいあるのか数えていません。


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 さて、マリア・カラスの「ルチア」と「夢遊病」ですが、手元には下記の音源があります

ベッリーニ/歌劇『夢遊病の娘』(全曲)
マリア・カラス(アミーナ)、チェザーレ・ヴァレッティ(エルヴィーノ)
ジュセッペ・モデスティ(ロドルフォ)、ユージニア・ラッティ(リーザ)
ガブリエラ・カトゥラン(テレーザ)、他、
レナード・バーンスタイン指揮/ミラノ・スカラ座管弦楽団&合唱団
(1955年3月5日、ミラノ、ライヴ)


ドニゼッティ/歌劇『ランメルモールのルチア』(全曲)
マリア・カラス(ルチア)、ジュゼッペ・ディ・ステファノ
(エドガルド)、ロランド・パネライ(バリトン)、ニコラ・ザッカリア
(エンリーコ) 他
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/ミラノ・スカラ座合唱団
ベルリンRIAS交響楽団 
(1955年9月29日、ベルリンでのライヴ)




ドニゼッティ/歌劇『ランメルモールのルチア』全曲
マリア・カラス(Sop)、ジュゼッペ・ディ・ステファノ(Ten)
ティート・ゴッビ(Br)、ラファエル・アリエ(Bs)
ヴァリアーノ・ナターリ(Ten)、アンナ・マリア・カナーリ(Ms)
ジーノ・サッリ(Ten)
トゥリオ・セラフィン指揮
フィオレンティーノ・マッジオ・ムジカーレ管弦楽団、他
1953年録音




 3つのCDからどれを聴くか迷ったのですが、ヘルベルト・フォン・カラヤンとのベルリンでのライブ盤の「ルチア」を聴くことに・・・
この録音は1955年のモノラル録音ですが、当時のライブ録音としては非常に聴きやすい音で、会場の雰囲気も良く伝わってくる鑑賞には十分な音です。

 さて、正直、HIROちゃんはオペラは少し苦手です。そして悲劇の多いイタリア・オペラを長時間聴くにはかなりの体力と根性が必要なのです。まして『ランメルモールのルチア』は、ルチアが結婚相手を刺し殺してしまう狂乱の悲劇オペラ・・・2時間以上・・・疲れます・・・
とは言っても、マリア・カラスはやっぱり凄い! カラスの声は個性的で若干、籠りがちにも感じられるのですが、曲に対する感情の表現は抜群、とにかく、このライブ録音ではカラスの歌唱が圧倒的に凄い。第3幕まで進むにつれてカラスのカリスマ性が増大していく感じです。
 1953年のトゥリオ・セラフィンとの録音も素晴らしいのですが、カラヤンとのライブでは歌唱力はもちろんの事、役の内面に深く踏み込んだ表現の名盤と言えると思います。
カラスのレパートリー曲は多くありますが、この『ランメルモールのルチア』や、ベッリーニの『ノルマ』あたりがカラスの当たり役なのだろうか・・・

 あっ!そうそう・・・45(245)真空管アンプで聴くオペラ・・雰囲気音が感じられ、やっぱりいいな~~~ 


では、今日は、このへんで…HIROちゃんでした。 (^^♪