HIROちゃんは、ルネサンス音楽から現代音楽まで、クラシック音楽なら何でも聴くのですが、音源ライブラリーとして架蔵しているLPレコードやCDでは圧倒的に交響曲が多い。中でもベートーヴェン、ブルックナー、ブラームス、モーツアルトの交響曲をかなり多く持っています。
特に、ベートーヴェン交響曲全集の架蔵音源は現在110種類目・・もう購入は止めようと思ってはいるのですが・・・
全集だけで110種類なので個々の曲別に見ればそれ以上の枚数になり、今回紹介する「第7番イ長調」の音源も、数えていませんが、おそらく130種類以上位は持っているかと思います。
そんな好きな第7番ですが、今回は、セルジュ・チェリビダッケ指揮による演奏を簡単に紹介します。チェリビダッケと言えば、近年は、ミュンヘン・フィルやシュトゥットガルト放送交響楽団とのライブ録音が正規盤として発売されるようになりましたが、それでも正規盤として発売される音源は少ないですね。
HIROちゃんは、何故か一時、チェリビダッケの崇拝者?の時があり、非正規の海賊版のCDを買いあさったことがあったのですが、今はあまり手が伸びなくなりました。
セルジュ・チェリビダッケの指揮したベートーヴェンの交響曲第7番ですが、下記の6枚のCDが手元にあります。
①Turino RAI Orchestra
1957年12月17日 ライブ (ARCHIPEL)
Time 13:50, 08:59, 07:42, 07:43 (MONO)
②スウェーデン放送交響楽団
1970年3月5日 ライブ (WEITBLIK)
Time 14:17, 09:38, 07:54, 07:38 (STEREO)
1981年11月12日 ライブ (LIVE RECORDING)
Time 14:33, 09:38, 08:05, 07:32 (STEREO)
録音年月日不明 (AUDIOR)
Timeは記載なし (STEREO)
※前記③と同じ1981/11/12のライブ音源と思われる。
⑤ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
1989年1月20日 ライブ (EMI)
Time 16:06, 09:46, 09:04, 07:55 (STEREO)
⑥ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
Time 16:10, 09:50, 09:11, 08:18 (STEREO)
※前記⑤と同じ1989/01/20のライブ音源と思われる。
これらのうち③と④のシュトゥットガルト放送交響楽団盤ですが、音源は同じ物と思います。 また、⑤と⑥のミュンヘン・フィル盤も同じ音源だと思います。
チェリビダッケの晩年のミュンヘン・フィルの演奏に共通した特徴ですが、全体的に終始遅いテンポで変化があまりありません。特に⑤のEMI盤は、正規盤でデジタル録音、音も良いのですが、第1楽章は16分以上と、かなり遅く音楽の流れも悪く、聴いていて疲れます。また、第4楽章などはスケールの大きな演奏だとは思いますが、ブルックナーの交響曲でみせた壮大なスケール感とは比較になりません。(と、言ってもベートーヴェンとブルックナーの交響曲とを比較するのは無理なのですが・・・) このミュンヘン・フィル盤は好きになれません。
終始遅いテンポでのミュンヘン・フィル盤と異なり、シュトゥットガルト放送交響楽団盤と、スウェーデン放送交響楽団盤は、チェリビダッケの壮年時代でのライブ録音で、テンポはノーマルに近い。どちらもベートーヴェンらしい力強さと活気のある演奏だと思います。特にスウェーデン放送交響楽団盤は放送用の正規のステレオ録音なので音に不満はありません。
エネルギッシュで力強さがある第1楽章、緊張感と内面的な深さも感じられる第2楽章、推進力と迫力、スケールの大きな第3楽章、と第4楽章・・・
なかなか聴きごたえのあるベートーヴェンだと思いました。
なお、①のTurino RAI盤のCDですが、非正規のモノラル録音で、鑑賞には耐えられるレベルですが、やはり音は良くありませんし、おすすめは出来ません。
チェリビダッケというとHIROちゃんは、ブルックナーの交響曲に対しては好きな演奏が多く、高い評価を最近ではしているのですが、ベートーヴェンの交響曲については良く分からない部分が多いですね。
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪