昨日は、ラファエル・クーベリックのベートーヴェン交響曲第9番「合唱」、(以下「第九」と表記します)の2つの演奏を聴きました。
クーベリックの「第九」ですが、調べてみると次の録音が残されているようです。(他にもあるかもしれませんし、録音年に間違いがあるかもしれません)
①イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団(1958)
②ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(1959)
③デンマーク放送交響楽団(1959)
④バイエルン放送交響楽団(1970)
⑤ニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1974)
※クレンペラー追悼演奏会ライブ
⑥バイエルン放送交響楽団(1975)全集から
⑦バイエルン放送交響楽団(1982)
これらのうちHIROちゃんがライブラリーとして架蔵しているのは④と⑥の演奏です。
④バイエルン放送交響楽団・合唱団 他
この演奏は1970年12月31日 ジルヴェスター・コンサートのライブ映像でニホンモニターからDREAMLIFEレーベルで発売されていたDVD。定価は当時、税込4,935円と高額ですが、単身赴任中の12年位前にタワーレコード横浜店のワゴンセールで990円で購入したもの(価格シールが貼ってありました)
⑥バイエルン放送交響楽団・合唱団 他 (1975)
ベートーヴェン交響曲全集から
この演奏はクーベリックがDGに録音した「ベートーヴェン交響曲全集」で、第1番から第9番まで、1曲ごとに異なるオーケストラで録音した中の1枚。
この④と⑥の演奏ですが、楽章ごとの演奏時間を見てみると・・・
④の1970年盤
Ⅰ16:35 Ⅱ11:17 Ⅲ15:56 Ⅳ24:11
⑥の1975年盤
Ⅰ16:27 Ⅱ12:11 Ⅲ16:24 Ⅳ24:14
※拍手や余白を除いた時間
と、言うように多少時間は異なりますが大きな差はなく、基本的な演奏スタイルにも大きな変化は見られないように思います。2つの演奏とも高揚感のある力強さとスケール感の大きな演奏で、繊細な表現もみられます。
どちらも見事な素晴らしい「第九」だ!
1970年のDVDの映像ですが、中に入っていたブックレットによれば、ライブ録音のためか音声はモノラルですが、映像監督のフーゴ・ケッヒのこだわりでモノクロの映像になっています。積極的なカメラ扱いで個々の奏者のアップが頻繁で、指揮者のクーベリックの背中を下から見上げるなど、思い切ったアングルが見られます。また、指揮者のクーベリックと奏者を二重写しにするなど凝った映像になっています。
この2つの「第九」の演奏について前記のように簡単に紹介しましたが、④のDVDと同じ映像をYoutubeで見つけましたので、HIROちゃんが演奏について、どうのこうのと言うより、こちらを見ていただいた方が良いと思います。クーベリックの指揮姿も見ごたえがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=gwhisZDwQFA
では、今日は、このへんで…HIROちゃんでした。 (^^♪