久しぶりに送信管の316A/VT-191シングル・アンプに電源を入れ、音を出してみました。2015年に製作したアンプです。
トリエーテッド・タングステンの輝くフィラメントが美しいアンプだ!
この316A/VT-199という真空管はオーディオ用の球ではなく、ドアノブ管タイプの送信管です。
どこかの砂漠の中のアメリカ軍基地から大量に見つかったらしく、それが一時、秋葉原で売られていたものを12本位購入したもの。
直径がわずか3、4mm、長さも15mmという小さなプレートの構造なのに、最大プレート損失(Pd)は、何と30Wという、何とも恐ろしい?真空管。しかも、この球のバラツキが大きいのには閉口した。12本購入して、4本しかまともに使えなかった。
UFOみたいな面白い形の真空管ですね・・・俗にドアノブ管と呼びます。
元箱を見てみると・・・・
「GURANTEED LIFE 50 HOURS」とは・・・「保証する真空管の寿命は50時間」という意味だと思うのですが・・・ということは、この真空管の寿命の目安は50時間ということだろうか・・・
この球は軍用の送信管であり、おそらく最大定格に近い動作での送信機などに使用され、機器の保守管理のために50時間使用したら、切れていなくても新しい球に交換しなければならないような、言わば「使い捨て」の球だったのかもしれない。そのためかプレートの溶接部分はかなり雑なようにも見えます。
しかし、製作した316Aアンプは、見た目も面白いので、まだ解体はしないで残してあります。
音も送信管らしい艶やかな良い音がしますが、もし、この球をお持ちでアンプを作ってみようと思っておられる方には、お薦めできないアンプですね。
このアンプの回路図等、詳細はこちらです。
この後はクラシック音楽の投稿をします。
では、・・・・ HIROちゃんでした。