このところブルックナーの交響曲を聴くことが多い。ブルックナーの交響曲と言うとHIROちゃんは第7番、第8番、第9番を聴くことが多く、これまで、第7番は62種類、第8番は74種類、第9番は57種類の音源を簡単に紹介しました。
次は何番の紹介をしようかと思っているのですが、HIROちゃん自身としては、あまり聴くことが多くない第4番「ロマンティック」の紹介を考えています。(第4番より第5番を聴くほうが多いのですが・・・)
この第4番ですが、音源を数えてみたら、やはり第7、第8、第9番などに比べると少ないのですが、それでも40種類位はありそうです。
そんなことで、今、第4番を何枚か聴き直しをしているのですが、音源を探している中で、ラファエル・クーベリック指揮/バイエルン放送交響楽団による「交響曲第8番ハ短調」のCDが棚から出てきました。前回は紹介していませんので第8番としては75種類目ということになります。
第4番の聴き直しも疲れてきたので、このクーベリックの第8番を聴くことにしました。
さて、クーベリックのブルックナーの第8番と言うと、セッションによる録音はありません。しかし、ライブ録音と言うと1965年4月12日に来日した時の大阪フェスティバル・ホールでのNHK音源によるライブ盤、その他1977年のライブ録音盤が発売されています。また、1966年12月のシカゴ交響楽団とのライブ録音もあるようですが、残念ながらこれらはHIROちゃんは聴いていません。
今回聴いた第8番ですが、前記のものとは異なる1963年ライブ録音の次のモノラル盤です。
このCDですが、東京赤坂の(株)エフ・アイ・シーという会社が発売していた「クラシック決定盤」なるシリーズの中の1枚(ANC-15)です。かなり前ですが、駅構内のワゴン販売や、ホームセンターで売られていたもので1枚500円位だったように覚えています。このシリーズも結構手元に多くあります。この手のものとしてはモノラル盤でありながら聴きやすい音です。
拍手はカットされていますが、会場の聴衆の咳などは録音されています。会場はどこかわかりませんが、モノラル盤でも結構残響が感じられます。
さて、この演奏ですが全曲をとおしてやや早めの演奏。表現がかなり劇的で気迫のこもった緊迫感や迫力が感じられます。
第1楽章は初めから、かなりエキサイティングで管楽器や弦も強奏で表現が結構濃厚・・・
第2楽章は切れ味のある迫力の演奏。
HIROちゃんの好きな第3楽章ですが、情感のある、そして木管の響きも良いのですが、ホルンのミスが時々あるのが残念。結構濃厚な表現に感じられますが、意外とさっぱりとした表現か・・・。しかしモノラルのライブ録音ということもあるのか天国的な美しさまでは感じられません。
第4楽章は、かなりの迫力とエネルギーのある演奏でティンパニの強打、管楽器の強奏が目立つ迫ってくるような演奏。
全体としては圧倒的迫力で奥行きのある演奏ではあるのですが・・・この演奏がブルックナーとしてはどうだろうと感じないでもありません。クーベリックのブルックナーを聴くという点では興味ある演奏と言えるでしょう。
モノラル録音ということもあり、HIROちゃんとしては★☆の注目盤ということにしましょ・・・
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪