HIROちゃんの好きなブルックナーの交響曲ですが、「第7番」「第8番」「第9番」がライブラリーとして最も架蔵音源も多いのですが、これまで「第7番」「第8番」についてライブラリーを紹介しました。

今回は「第9番」を紹介します。架蔵しているLP、CD 57種類の音源を一挙に紹介します。整理が悪いのでもう一度探せば、あと何枚かはあるかもしれません。

 

 今回、この曲をあらためて10数枚を聴き直してみました。しかし、以前に聴いた演奏はどのような演奏だったか記憶もだいぶ薄れていますので、あらためて聴き直せば評価も変わるとは思います。 評価は★の数で表したのですが、手許にある57種類を全て聴き直すことは無理ですし、最近の録音はほとんど聴いていません。今回のHIROちゃんの評価と言っても、あくまでHIROちゃんの記憶に残る好きな演奏・・・と思ってください。

 

「第9番」は、3楽章の未完成の作品で、HIROちゃんにとっては曲の評価が難しい曲となっています。そんな中、★★★★(推薦)と、★★★★☆(準決定盤)、★★★★★(決定盤)は、次の11種類の演奏と多くなっています。LP、CD両方、架蔵しているものについてはLPのジャケットを写しました。末尾に57種類の全てを紹介します

 

ハンス・クナッパーツブッシュ/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

  (1950/01/30ライブ)    ★★★★(推薦)

 

 

この演奏を★★★★の推薦にするかどうかは迷いました。しかし、クナッパーツブッシュというだけで彼のブルックナーは、外せない気がしました。TAHRAの正規の録音ではありませんが1950年のモノラルのライブ録音としては聴きやすい。迫力もあり、ものすごくスケールの大きな演奏。しかし、万人向けの推薦盤ではなく、かなりのマニア向けの録音と言えるかもしれません。シューリヒトとは対照的な演奏です。

 

カール・シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1961年 EMI)

  ★★★★★(決定盤) LP、CD

 

 

 ブルックナーではライブ録音が多くあります。1955年のウィーン・フィルハーモニーとのライブなどもありますが、やはり、このEMIに正規録音したこのステレオ盤を選ぶべきでしょう。ダイナミックさを抑えた自然で淡々とした感じですが、飽きの来ない演奏。個人的には第3楽章が透明感もあって素晴らしい。

 HIROちゃんが大学時代に初めて聴いた「第9番」がこれ! 輸入廉価盤のLP・・・今から約50年ちかく前に学生寮にいた時に、部屋のレコード・プレーヤーと真空管アンプで聴いていました。学生寮の同じ階の友人O君も、この曲の第3楽章が大好きで、よく2人でこの曲を聴いていたことが懐かしく思います。そんな思い入れもあって、これは決定盤です。名盤でしょう。

 

ヨーゼフ・カイルベルト/ハンブルク国立管弦楽団(1958年?)

  ★★★★(推薦盤) LP、CD

 

 

えっ!・・・カイルベルトが★★★★と思われる方も多いかもしれません。しかし、この演奏はHIROちゃんにとっては前記のシューリヒト盤同様、1970年代の若いころに1,000円~1,300円の廉価盤のLPばかり購入していた頃の愛聴盤の1枚。非常にバランスのとれた、まとまりのある演奏。ステレオ初期のテレフンケンの録音ですが、今聴いても音が良い。ただ、この演奏オーケストラが少し粗い。もし、この演奏がベルリン・フィルなどだったら文句なしの決定盤でしょう。

 

オットー・クレンペラー/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 (1970年)

  ★★★★(推薦盤) LP、CD

 

 

少しぶっきらぼうで、テンポもやや遅め。しかし雄大でスケールの大きな演奏。こんなブルックナーがあっても良いのでは・・・。第3楽章が素晴らしい。

 

オイゲン・ヨッフム/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1964年)

   ★★★★☆(準決定盤) LP、CD

 

 

オイゲン・ヨッフム/ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 (1978年)

   ★★★★☆(準決定盤)

 

 

オイゲン・ヨッフム盤は上記の2種類とも同じような演奏。どちらかと言うとHIROちゃんは新盤より、旧盤のベルリン・フィルとの演奏を好みます。どちらもドラマチックさと雄大さを併せ持った名演でしょう。

 

ギュンター・ヴァント/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 (1998年)

  ★★★★★(決定盤)

 

 

ギュンター・ヴァント/ケルン放送交響楽団 (1979年)

   ★★★★(推薦盤)

 

 

ギュンター・ヴァントの第9番の録音は非常に多く、評価が困難です。1988年と1993年録音の北ドイツ放送交響楽団とのライブ録音も推薦盤にしたいくらいの演奏ですが、ここではベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との演奏をベストとしました。しかし、世間の評価はあまり高くないようですが?、1979年のセッションによるケルン放送交響楽団との演奏も素晴らしく、音も良く、バランスのとれたオーソドックスで飽きのこないブルックナーを堪能できます。

 

朝比奈隆/大阪フィルハーモニー交響楽団 (1995/04/23)

  ザ・シンフォニーホール  ★★★★☆(準決定盤)

 

 

朝比奈隆/東京都交響楽団 (1993/09/10) 東京文化会館

  ★★★★(推薦盤)

  

 

朝比奈隆/東京交響楽団 (1991/03/16) オーチャードホール

  ★★★★(推薦盤)

 

 

朝比奈隆 氏のブルックナーについては、まったく評価しないクラシック・ファンも多いようですが、ブルックナーでは、やはり外せません。朝比奈隆 氏の録音もヴァント同様、録音の種類が多く、評価が難しいのですが、HIROちゃんの架蔵しているのは6種類です。これらの中では、1993年の東京都交響楽団と、1991年の東京交響楽団との演奏が素晴らしい。ただし、なぜか録音があまり良くない。特に1993年の東京都交響楽団との録音はイマイチ・・・1993年の東京交響楽団との録音もあるようですが、残念ながらこれは持っていないので聴いていません。

朝比奈隆 氏のブルックナーは、オーソドックスでありながらスケール感があるのが特徴でしょう。架蔵している6種類の中では、録音の良い1995年のザ・シンフォニーホールでの大阪フィルハーモニー交響楽団との演奏を★★★★☆(準決定盤)としました。

 

これらの演奏の他にも、HIROちゃんの好きな演奏は多くあります。「第7番」「第8番」で決定盤に入れたカラヤンでしたが、今回の「第9番」では注目盤止まりとなりました。今回は聴き直していないので再度聴けば評価は変わるかもしれません。

今回の投稿では、これまでと同じく古い演奏の録音が多く、最近のCDは聴いていないのが残念ですが、前記の11種類を含めた手元にある57種類の音源を全て紹介します。(PC画面で作成しているため、スマホでは画面がずれて見にくいかもしれません)

好きな曲のためか前回の「第7番」や「第8番」より、★の大安売りになってしまいましたが、あくまでHIROちゃんの好みです・・・・

 

★~★★注目盤

★★★準推薦 

★★★★推薦盤 

★★★★☆準決定盤

★★★★★決定盤

 

1.ウィルヘルム・フルトヴェングラー/ベルリン・PO (1944ライブ) 

2.クナツパーツブッシュ/ベルリン・PO(1950/01/28ライブ)CD ★★

3.  〃  /ベルリン・PO(1950/01/29ライブ)LP ★★

4.  〃  /ベルリン・PO(1950/01/30ライブ)CD ★★★★

5.  〃  /バイエルン国立歌劇場O(1958/02ライブ)CD/LP ★☆

6.  〃  /ミュンヘンPO(1958/02/10ライブ)CD ★☆

7.ヘルマン・アーベントロート/ライプツィヒ放送交響楽団(1951年)

8.エドアルト・ヴァン・ベイヌム/コンセルトヘボウ管弦楽団(1956/09)

9.ヤッシャ・ホーレンシュタイン/ウィーン交響楽団 (1953)

10.  〃        /BBC交響楽団 (1970/12/02ライブ) ★★

11.カール・シューリヒト/ベルリン市立管弦楽団 (1943)

12.  〃   /シュトゥットガルト放送交響楽団 (1951/11/2ライブ) ★★

13.  〃   /ウィーン・PO (1955/3/17ライブ) ★★☆

14.  〃   /フランクフルト放送交響楽団 (1957/2/1ライブ)

15.  〃   /北ドイツ放送交響楽団(1960ライブ) ★★

16.  〃   /ウィーン・PO (1961EMI ステレオ録音) ★★★★★

17.  〃   /バイエルン放送交響楽団 (1963/3/8ライブ) ★★

18.ヨーゼフ・カイルベルト/ハンブルク国立管弦楽団 (1958年) ★★★★

19.ブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団 (1959年) ★★☆

20.フランツ・コンヴィチュニー/ライプツィヒ放送SO(1962/05/22ライブ) ★☆

21.ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・PO  (1966年) ★★

22.  〃          /ベルリン・PO  (1975年) ★★

23.    〃          /ウィーン・PO  (1978年) MONO ★☆

24.オイゲン・ヨッフム/ベルリン・フィルハーモニーO(1964) ★★★★☆

25.  〃    /ドレスデン国立歌劇場O(1978) ★★★★☆

26.    〃    /ミュンヘン・PO(1983/7/20ライブ) ★★☆

27.ロヴロ・フォン・マタチッチ/ベルリン国立歌劇場O(1958年)

28.  〃   /ウィーン交響楽団(1983/3/12.13ライブ)★★

29.  〃   /チェコ・フィルハーモニーO (1980/12/4.5ライブ) ★★☆

30.チェリビダッケ/トリノRAI交響楽団 1969/05/02 (TDK) DVD★★☆

31.    〃  /シュトゥットガルト放送SO 1974/04/05 (DG)★★★☆

32.    〃  /シュトゥットガルト放送SO 詳細不明海賊盤 上記と同じ?

33.    〃  /ミュンヘン・PO 詳細不明海賊盤(AUDIOR盤)

34.    〃  /ミュンヘン・PO 1995/11/10(EMI)★★★

35.オットー・クレンペラー/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 (1970年) ★★

36.エフゲニー・ムラヴィンスキー/レニングラードPO (1980年) ★☆

37.ハインツ・レーグナー/ベルリン放送交響楽団(1983/02/07ライブ)★☆

38.ギュンター・ヴァント/ケルン放送交響楽団 (1979)  ★★★★

39.  〃   /北ドイツ放送SO (1988/06/24-26) ハンブルク ★★★☆

40.  〃   /北ドイツ放送SO (1993/03/07-09) ハンブルク ★★★☆

41.  〃   /ベルリン放送SO (1997?)  ★★☆

42.  〃   /ベルリン・フィルハーモニーO (1998/09/18-20)ベルリン ★★★★★

43.  〃   /北ドイツ放送SO (2000/11/12-14)東京オペラシティ

44.  〃   /北ドイツ放送SO (2001/07/08) リューベック (DVD)

45.朝比奈隆/新日フィルハーモニーO(1980/6/4)カテドラル大聖堂(ビクター/LP)

46. 〃  /東京交響楽団 (1991/03/16) オーチャードホール (ポニー・キャニオン)★★★★

47. 〃  /東京都交響楽団 (1993/09/10) 東京文化会館 (フォンテック) ★★★★

48. 〃  /大阪フィルハーモニーSO(1995/04/23) シンフォニーホール (キャニオン)★★★★☆

49. 〃  /東京交響楽団 (1996/04/13)サントリーホール (キャニオン)   

50. 〃  /NHK交響楽団 (2000/5/25-26)  NHKホール (フォンテック)★★★☆

51.カルロ・マリア・ジュリーニ/ウィーン・フィルハーモニーPO 1988 ★★

52.クラウディオ・アバド/ウィーン・フィルハーモニーO (1996) ★★

53.タニスラフ・スクロヴァチェフスキ/ザール・ブリュッケン放送SO (2001) ★★☆

54.エリアフ・インバル/フランクフルト放送交響楽団 

55.クルト・マズア/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

56.ダニエル・バレンボイム/シュターツカペレ・ベルリン 2010/6月 ライブ ★★★

57.ロベルト・パーテルノストロ/ロイトリンゲン・ヴュルテンベルクPO (2005ライブ)

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪