仕事で授業がある時には、昼休みに良く出かける直ぐ近くのリユース・リサイクル店・・・

LPレコードの100円コーナーで先日見つけ購入した1枚。しかも税込みなので本体は何と91円、中古とは言えびっくりの価格。ここの100円コーナーは自分で検盤がOK、多少ほこりがついていましたが全くの無傷でした。

 

購入したLPレコードですが、1970年代に日本コロンビアから1枚1,300円で発売されていた廉価盤「名曲ギャラリー」の中の1枚。

ペーター・マーク指揮/フィルハーモニア・フンガリカの演奏によるモーツアルトの交響曲第38番ニ長調「プラハ」と、第39番変ホ長調の2曲。VOX原盤の録音です。

 

 

 

 

いつもはDENONのDP-3000と、SHUREのV15TYPEⅢで聴くことが多いのですが、今回はサブ・システムのパイオニアXL-1550プレーヤーで・・・

 

 

  指揮者のペーター・マーク(1919-2001)はピアノをコルトーに、指揮をアンセルメと、フルトヴェングラーから学んでいます。

モーツアルトとメンデルスゾーンのスペシャリストとして知られ、モーツアルトについては、パトヴァ・ヴェネト管弦楽団による後期交響曲(第31番~第41番)の他、多くの録音があります。メンデルスゾーンは交響曲を全曲録音しています。

ペーター・マークは禅僧の修行の経験もあることから来日公演もあり、日本フィルハーモニー交響楽団とモーツアルトの交響曲第39番、第41番「ジュピター」、東京都交響楽団と第38番「プラハ」などを録音しています。

HIROちゃんは、パトヴァ・ヴェネト管弦楽団とのベートーヴェン交響曲全集はライブラリーとして架蔵しているのですが、モーツアルトは全く聴いていません。

 

 さて、このフィルハーモニア・フンガリカとのモーツアルトですが・・・

特に驚いたのは、第38番「プラハ」、強弱の差が激しくフレーズが強調されたかと思うと、急に弱音になったり、突然、管楽器が突出したりと独特の表現です。

これら独特の表現は特に第1楽章で目立ちますが、他の楽章でも同じような表現が見られます。

第39番は第38番ほど衝撃的ではありませんが、なかなか濃厚な演奏といって良いでしょう。

2曲とも個性のある面白い解釈のモーツアルトですが、躍動さも見られペーター・マークの主張や音楽性の豊かさが十分に読み取れる演奏です。

今回のモーツアルトでは、2曲だけでしたが、これまで味わったことがないような少し不思議な感動がありました。これで100円・・・満足ですね。

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪