前回は、ロシア製の電力増幅ビーム管6П3С(6P3S)について投稿しましたが、今回もロシア製真空管・・・

と、いっても旧ソ連時代に製造された6C19Pという真空管です。何年か前までは10本以上持っていたのですが、全て友人に差し上げてしまい手元には、写真の1本だけです。

 

 

 内部抵抗が低いのでレギュレーター管だとは思うのですが、低内部抵抗の特徴を生かしOTLアンプを自作される方が多いようです。

HIROちゃんもOTLではありませんが、出力トランスの1次側を1KΩ~1.2KΩ位でシングル・アンプを作ったことがあります。内部抵抗が低いので自己バイアス回路でシングル・アンプを設計すると、バイアスが深く、強力なドライブ電圧と少し高い供給電圧が必要です。OTLではなく自己バイアスや、固定バイアスのシングル・アンプでも3極管らしいダンピングのきいた、かなり良い音のアンプを作ることが出来ます。

 

 しかし、写真のこの1本、実は不良品です。

どうもこの真空管・・・バラツキが多く不良品も多かったという記憶があります。気持ちよく試聴していたアンプの6C19Pが突然管内で火花(ショート?)して一瞬にして球がお陀仏になりました。

この1本は、その時の死んだ球です。

また、前記のようにバラツキの誤差が少し大きいのには閉口します。

まあ、アンプではなくレギュレーター用としての使用ならバラツキは、それほど気にしなくても良いかもしれません。真空管そのものは厚いガラス管で、MT管にしてはずっしりとした重量感のある球です。ゲッターはありませんが、プレートにはジルコニウムが塗布してあるように見えます。

 

多分、今でも6C19Pは、通販などでもかなり安価で購入が可能な球だと思います。

あくまで個人的な考えですが、もし、この6C19Pでアンプを自作される方や、既に6C19Pのアンプをお持ちの方は予備の球を少し多めに購入しておいた方が良いとは思うのですが・・・

 

友人には正常には使えるけどバラツキのある球だよ・・・ということをお話をして全てタダで差し上げてしまいました。

 

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪