これまで105種類のベートーヴェン交響曲全集を架蔵していますが、新たに106種類目の全集を購入しました。 1曲ごとにみれば、それ以上で、例えば第9番「合唱」は170種類目、第5番は、145種類目といった具合です。ここまで集めると何度も言うように「病気」・・・そろそろ購入はやめようとは思うのですが・・・
さて、ロリン・マゼールのベートーヴェン交響曲というと、HIROちゃんの手元にあるライブラリーとしては、1958年から60年にかけてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との第5番と、第6番「田園」 がLPレコードとCDで持っています。 更に1980年のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の日本ライブでの「第5番」 のCDが手元にあります。
マゼールのベートーヴェンでは、1995年の生誕255年記念特別コンサートでのバイエルン放送交響楽団との第5番と、第6番「田園」 がDVDやCDで発売され評価が高いようですが、残念ながらHIROちゃんは持っていません。
全9曲の全集となると1970年代の後半に録音したクリーブランド管弦楽団との演奏があり、これはマゼールの30枚組のBOX (LORIN MAAZERU GREAT RECORDDINGS)で持っています。
今回購入した全集ですが、ロリン・マゼール指揮/トスカニーニ交響楽団による全9曲の全集です。 この演奏は2008年、シチリア最大の名所タルミーナのギリシャ劇場で行われたベートーヴェン・チクルスでのライブ録音で、エンリコ・カスティリオーネ監督による映像収録から音源をCD観賞用にマスタリングしなおしたものです。
2日間で全曲を聴いてみました。各曲ごとの感想は書きませんが、全体的にみるとテンポの速い演奏です。
映像収録からマルチマイク収録による音源をCD観賞用にマスタリングしたとのことですが、何故かHIROちゃんには不自然に聴こえます。
まず感じたのが残響です。 会場のタルミーナのギリシャ劇場は野外の遺跡劇場です。 コンサートホールとは異なる野外で、このような長い残響が聴こえるのだろうか? 人工的に残響を加えているように感じるのですが・・??
あるいは本当に響きが良いのでしょうか・・行ったことがないので・・・
CDケースの帯の裏側には日本語で <野外公演ながらヨーロッパ好みの完璧なマルチマイク収録であり、隅々まで明瞭で眼の前で演奏してくれているかのよう。> と、書いてありますが、バランスは良くありません。 確かに眼の前で演奏しているヴァイオリンなど弦の音と、木管楽器の音は良く捉えていますが、ヴァイオリンの音に艶やかさがあまり感じません。 また、木管楽器が少し大きく聴こえるのに対し、金管楽器は小さめの音で、トゥッティになると殆ど聴こえない部分が多くあります。
しかし、野外会場での録音ということを考えれば、バランスの問題はあっても、まずまずといったところでしょうか・・・マゼールの気合の入った熱演とライブの臨場感は確かに感じることができます。
今回の演奏は、聴く方によって好き嫌いが分かれる演奏で、テンポが速めで、部分的に強調を目立たせるような個性的な表現を好む方には、たまらないかもしれません。
廉価盤のBOXということで購入した全集ですが、下記でプロモーションビデオが見られますので、見てください。
Promo Nine Symphonies - Musicalia.tv - YouTube
または・・・
https://www.youtube.com/watch?v=0BpQaZsQtuw&t=18s
では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪