このところ、室内楽を聴くことが多いのですが、LPレコードの棚を見ていたら、モーツアルトのフルート・ソナタ集があったので聴いてみました。かなりの昔に購入した1枚1,300円の廉価盤LPレコードです。

 

 

 

 

<モーツアルト・フルート・ソナタ集>

■フルート・ソナタ 変ロ長調K10  ■フルート・ソナタ ト長調K11

■フルート・ソナタ イ長調K12    ■フルート・ソナタ ヘ長調K13

■フルート・ソナタ ハ長調K14   ■フルート・ソナタ 変ロ長調K15

■アンダンテとアレグレット K404

オーレル・ニコレ(フルート) 小林道夫(ピアノ)

使用ピアノ:ベヒシュタイン、1879年頃 

録音:1974年3月29日 東京ポリドール・スタジオNO1

 

・・・ 以下はレコード・ジャケットの浅里公三 氏の解説文を転記 ・・・

モーツアルトのフルート・ソナタK10-K15までの6曲は、一般にはヴァイオリン・ソナタとして扱われている。正しく言えば「ピアノ・ソナタ、ヴァイオリン又はフルート伴奏付(チェロ任意)」と記された作品で、1764年に滞在中のロンドンで作曲されたものだ。つまりモーツアルトが8歳の時の作品ということになる。あらためて言うまでもなく、ヴァイオリンとピアノとが対等の位置に置かれるソナタの出現は、ベートーヴェン以降のことで、そのベートーヴェンにしても第4番、第5番「春」あたりから、そうした形がとられるようになったわけである。いいかえればモーツアルトのヴァイオリン・ソナタではピアノ(チェンバロ)が主導権を握り、ヴァイオリンは伴奏的な役割にとどまっている。

 ことにこの6曲は、ごく初期の作品で、バロック期の音楽によくみられる任意の楽器使用という形が残っており、したがって現在ではヴァイオリンとピアノ、ヴァイオリンとチェロとピアノ、といったようにさまざまな形で演奏されているのである(ピアノではなくチェンバロを使うことも多い)

・・・以上、転記終わり・・・

 

 さて、何十年かぶりに聴いたこのソナタ集ですが、多く聴く曲ではないので、どんな曲だったかは全く記憶にありません・・・

あらためて聴いてみると、本当にこの曲が8歳の少年が作曲したものなのかと驚きます。正に「神童モーツアルト」・・・ 凄い!

 

 明るくのびやかな第1楽章、生き生きとした第3楽章の変ロ長調K10、明るい長調から第3楽章のメヌエットからは突然短調に変わり、最後は長調にもどるト長調K11は印象深い。

イ長調K12は2楽章構成の全体的に明るい曲。 ヘ長調K13は、はつらつとした明るい第1楽章からアンダンテの第2楽章では短調になり憂愁な表情となりますが、とても8歳の少年の作曲とは信じられません。この第2楽章はなかなかいいです・・・

 ハ長調K14ですがテンポの速いアレグロの第1、第2楽章は躍動感のある曲で、トルコ風の旋律も出てきます。2楽章構成のK15は優美な生き生きとした曲。

 

最初期のモーツアルトの作品ですが、今回聴いたソナタの中ではヘ長調K13が一番良かったかな~~~~

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪