フリッツ・ライナー/R・シュトラウス作品集
 
 リヒャルト・シュトラウスの纏まった作品集については、以前にルドルフ・ケンペのBOXを紹介しましたが、今回紹介するのはR・シュトラウス生誕150周年を記念して発売されたCD11枚組のBOX、なんとタワーレコードの通販のセールで2,320円で購入したものです。
 
イメージ 1
 
 
 11枚のCDは、オリジナルLPのジャケット・デザインと、オリジナルLPレーベル・デザイン使用の紙ジャケット入りとなっています。(BOX裏側をスキャンしました)
 
イメージ 2
 
 このBOXは、1941年のピッツバーグ交響楽団との「交響詩 ドン・ファン」から1962年のシカゴ交響楽団との「交響詩 ツァラトゥストラはかく語りき」までのライナーが残したR・シュトラウスの作品の全録音です。この中には1956年、デッカにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と録音した交響詩も含まれています。当時はデッカとRCAが提携関係にあったから実現したものですね。
 
 この中の代表盤といえば、シカゴ交響楽団との「交響詩 ツァラトゥストラはかく語りき」(1954年・1962年)、「交響詩 英雄の生涯」(1954年)、「交響詩 ドン・ファン」(1954年・1960年)あたりでしょうか・・・・・
 
  交響詩 ツァラトゥストラはかく語りき」の1954年盤と
   1962年盤のジャケット
  
イメージ 3
 
 
イメージ 4
 
 何故か「交響詩 ツァラトゥストラはかく語りき」という曲は、ダイナミック・レンジが広い曲でオーディオ・マニアが好む曲・・・
個人的にはR・シュトラウスは少し苦手、この曲も私にとっては多少難曲で、あまり、すすんで聴く曲ではないのですが、この2つの演奏は聴きごたえがあります。特に1954年盤ですがRCAとしても最初期のステレオ録音ですが、いまでも見事な音で第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリンを左右に分けた対向配置がはっきりと聴き取れます。また、管楽器や打楽器も見事にとらえた名録音と言えます。
 
 他の録音も特にシカゴ交響楽団との演奏では、輝かしい豪華な響きを聴かせてくれます。このBOXはライナーによるR・シュトラウスの作品を最良の形で楽しめる音源と言えるでしょう。
 
このBOXの曲目です。購入先のタワーレコードの通販サイトからコピーしました。
 

リヒャルト・シュトラウス生誕150年記念リリース
『フリッツ・ライナー・コンダクツ・R・シュトラウス~コンプリートRCA &
コロンビア・レコーディングス』

【曲目】
Disc1
『交響詩「ドン・ファン」Op.20
ピッツバーグ交響楽団(録音:194119)
『交響詩「ドン・キホーテ」Op.35
グレゴール・ピアティゴルスキー(Vc), ピッツバーグ交響楽団

(録音:19411115)
『楽劇「サロメ」よりフィナーレ「ああ!私にキスさせてくれなかったわね」』
リューバ・ヴェリッチュ(Sp), メトロポリタン歌劇場管弦楽団

(録音:1949314)

Disc2
『交響詩「英雄の生涯」Op.40
ピッツバーグ交響楽団(録音:19471110)
『組曲「町人貴族」Op.60
ピッツバーグ交響楽団(録音:194624)

Disc3
『交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
RCAビクター交響楽団(録音:1950920)
『交響詩「死と変容」Op.24
RCAビクター交響楽団(録音:1950927)
『歌劇「ばらの騎士」より 第2幕~銀のばらの献呈「気高くも美しき花嫁に」

3幕~フィナーレ「夢なのでしょう・・・本当ではないのでしょうか」』
リーゼ・スティーヴンス(Ms/オクタヴィアン),エルナ・ベルガー(Sp/ゾフィー)

 RCAビクター交響楽団(録音:1951)

Disc4
『交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30
シカゴ交響楽団(録音:195438)
『楽劇「サロメ」より「7枚のヴェールの踊り」』~インゲ・ボルク(Sp),

シカゴ交響楽団(録音:195436&19551210),

Disc5
『「英雄の生涯」Op.40
シカゴ交響楽団(録音:195436)
『交響詩「ドン・ファン」Op.20
シカゴ交響楽団(録音:1954126)

Disc6
『楽劇「エレクトラ」より エレクトラのモノローグ

「ひとりだ!たったひとりだ!
エレクトラとオレストの再会「何をお望みなの、見知らぬ人よ」、

フィナーレ「エレクトラ!ねえさん!」』
インゲ・ボルク(Sp/エレクトラ), パウル・シェフラー(Br/オレスト),

フランセス・イーンド(Sp/クリソテミス), シカゴ交響楽団

(録音:1956416)

Disc7
『組曲「町人貴族」Op.60
シカゴ交響楽団(録音:1956417)
『楽劇「サロメ」よりフィナーレ「ああ!私にキスさせてくれなかったわね」』
インゲ・ボルク(Sp/サロメ), シカゴ交響楽団(録音:19551210)
『楽劇「ばらの騎士」より「ワルツ」』(ライナー編)
シカゴ交響楽団(録音:1957415)

Disc8
『交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(録音:19569)
『交響詩「死と変容」Op.24
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(録音:19569)

Disc9
『家庭交響曲 Op.53
シカゴ交響楽団(録音:1956115)
『ブルレスケ』
バイロン・ジャニス(P), ~シカゴ交響楽団(録音:195734)

Disc10
『交響詩「ドン・キホーテ」Op.35
アントニオ・ヤニグロ(Vc), ミルトン・プレーヴス(Va),

ジョン・ウェイチャー(Vn), シカゴ交響楽団(録音:1959411)

Disc11
『交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30
シカゴ交響楽団(録音:1962430日~51)
『交響詩「ドン・ファン」Op.20
シカゴ交響楽団(録音:196026)

【演奏】
フリッツ・ライナー(指揮)

 

 
では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。