【曲目】
<CD1>
モーツァルト:
交響曲第40番 ト短調 K.550
交響曲第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1991年5月24日~26日
ベルリン、イエス・キリスト教会(セッション)
<CD2>
モーツァルト:
交響曲第39番 変ホ長調 K.543
協奏交響曲 変ホ長調 K.297b
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団[K.297b]
ハンスイェルク・シェレンベルガー(オーボエ)
アロイス・ブラントホーファー(クラリネット)
ノルベルト・ハウプトマン(ホルン)
ダニエレ・ダミアーノ(ファゴット)
[録音]
1991年2月14日&15日(K.297b)
1992年3月19日&20日(K.543)
ベルリン、イエス・キリスト教会(セッション)
<CD3>
モーツァルト:
レクイエム ニ短調 K.626
リン・ドーソン(ソプラノ)
ヤルト・ヴァン・ネス(アルト)
キース・ルイス(テノール)
サイモン・エンテス(バス)
フィルハーモニア合唱団フィルハーモニア管弦楽団
[録音]
1989年4月19日~21日
ロンドン、ウォルサウストウ・アッセンブリー・ホール(セッション)
<CD4>
ベートーヴェン:
交響曲第1番 ハ長調op.21
交響曲第7番 イ長調op.92
ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1991年12月8日~11日(第1番)
1991年9月27日~30日(第7番)
ミラノ、テアトロ・アバネッラ(セッション)
<CD5>
ベートーヴェン:
交響曲第2番 ニ長調op.36
交響曲第8番 ヘ長調op.93
ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1991年12月8日~11日(第2番)
1992年9月20日~22日
ミラノ・テアトロ・アバネッラ(セッション)
<CD6>
ベートーヴェン:
交響曲第3番 変ホ長調op.55 「英雄」
ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1992年11月15日~17日
ミラノ、テアトロ・アバネッラ(セッション)
<CD7>
ベートーヴェン:
交響曲第5番 ハ短調op.67
交響曲第4番 変ロ長調op.60
ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1993年10月17日~20日
ミラノ、テアトロ・アバネッラ(セッション)
<CD8>
ベートーヴェン:
序曲「コリオラン」op.62
交響曲第6番 ヘ長調op.68『田園』「エグモント」序曲 op.84
ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1992年11月17日(コリオラン)
1991年9月27日&28日(田園)
1992年9月22日(エグモント)
ミラノ、テアトロ・アバネッラ(セッション)
<CD9>
ベートーヴェン:
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調op.61
ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第1番 ト長調op.40
ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第2番 ヘ長調op.50
サルヴァトーレ・アッカルド(ヴァイオリン)
ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1992年12月10日~13日
ミラノ、テアトロ・アバネッラ(セッション)
<CD10>
シューベルト:
交響曲第8番 ロ短調 D.759「未完成」
交響曲第4番 ハ短調 D.417「悲劇的」
バイエルン放送交響楽団
[録音]
1995年4月24日~28日(第8番)
1993年2月27日&28日(第4番)
ミュンヘン・ヘルクレスザール(ライヴ)
<CD11>
シューベルト:
交響曲第9番 ハ長調 D.944 「ザ・グレート」
バイエルン放送交響楽団
[録音]
1993年2月27日&28日
ミュンヘン・ヘルクレスザール(ライヴ)
<CD12>
シューベルト:
ミサ曲第6番 変ホ長調 D.950
ルート・ツィーザク(ソプラノ)
ヤルト・ヴァン・ネス(メゾ・ソプラノ)
ヘルベルト・リッペルト(テノール)
ヴォルフガング・ヒュンテン(テノール)
アンドレアス・シュミット(バリトン)
バイエルン放送合唱団
バイエルン放送交響楽団
[録音]1995年4月24日~28日、ミュンヘン・ヘルクレスザール(ライヴ)
<CD13>
シューマン:
ピアノ協奏曲 イ短調op.54
エフゲニー・キーシン(ピアノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1992年5月22日~26日
ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ)
<CD14>
ドヴォルザーク:
交響曲第7番 ニ短調op.70
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音]
1992年2月10日~12日
アムステルダム、コンセルトヘボウ(セッション)
<CD15>
ドヴォルザーク:
交響曲第9番 ホ短調op.95 「新世界から」
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音]
1992年2月10日~12日
アムステルダム、コンセルトヘボウ(セッション)
<CD16>
ドヴォルザーク:
交響曲第8番 ト長調op.88
ラヴェル:
組曲「マ・メール・ロア」
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音]
1990年12月13日&14日
1989年11月23日&24日
アムステルダム、コンセルトヘボウ(セッション)
<CD17>
ドビュッシー:
交響詩「海」~管弦楽のための3つの交響的素描
牧神の午後への前奏曲
ラヴェル
亡き王女のためのパヴァーヌ
ラヴェル
組曲「マ・メール・ロワ」
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音]
1994年2月23日~25日(ドビュッシー)
1989年11月24日~25日(ラヴェル)
アムステルダム、コンセルトヘボウ(セッション)
<CD18>
フランク:
交響曲 ニ短調
交響的変奏曲
ポール・クロスリー(ピアノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1993年6月12日&13日(交響曲/ライヴ)
1993年6月11日&14日(変奏曲/セッション)
ウィーン、ムジークフェラインザール
<CD19>
ムソルグスキー~ラヴェル編:展覧会の絵
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」[1919年版]
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
[録音]
1990年2月17日&19日
ベルリン、イエス・キリスト教会(展覧会の絵)
1989年11月23日&14日、アムステルダム、コンセルトヘボウ(セッショ
ン)
<CD20>
ヴィヴァルディ:クレド ホ短調 RV.591
ヴェルディ:聖歌四篇
シャロン・スウィート(ソプラノ)
エルンスト・ゼンフ合唱団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
[録音]
1991年2月16日
ベルリン、イエス・キリスト教会(ヴィヴァルディ/セッション)
1990年9月7日~8日
ベルリン、フィルハーモニー(ヴェルディ/ライヴ)
<CD21,22>
バッハ:ミサ曲ロ短調 BWV.232
ルート・ツィーザク(ソプラノ)
ロバータ・アレクサンダー(ソプラノ)
ヤルド・ファン・ネス(アルト)
キース・ルイス(テノール)
デイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バス)
バイエルン放送合唱団
バイエルン放送交響楽団
[録音]
1994年6月2日&3日
ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ)
【演奏】
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)
カルロ・マリア・ジュリーニ
ソニークラシカルへの全録音
カルロ・マリア・ジュリーニというと、私には思い出のある指揮者です。1982年5月18日、水戸市の県民文化センター大ホールでのロスアンジェルス・フィルハーモニックとの来日演奏を生で聴いています。
この時の演奏曲目はモーツアルト:交響曲第36番「リンツ」、ストラヴィンスキー:舞踊組曲「火の鳥」、ベートーヴェン:交響曲第5番、いずれも素晴らしい演奏だったことを、今でも覚えています。当日のプログラムは、今でも大事に残してあります。
さて、今回紹介するのは、ジュリーニが長年録音してきたドイツ・グラモフォンからソニー・クラシカルに移籍後の全録音を収めたCD22枚組のBOXです。いわば、ジュリーニ晩年の録音集です。
この中で私自身が最も興味を持ったのは、ミラノ・スカラ座フィルハーモニーとのベートーヴェンの交響曲の第1番から第8番までの録音。ジュリーニのべートーヴェン交響曲というと、ロスアンジェルス・フィルハーモニックとの第3番「英雄」、第5番、第6番「田園」、シカゴ交響楽団との第7番、ベルリン・フィルハーモニーとの第9番「合唱」、ロンドン交響楽団との第8番、第9番「合唱」、そして1994年のウィーン・フィルハーモニーとの第3番「英雄」、第4番などの録音が残されています。しかし、ジュリーニは同じオーケストラでの全集は完成していません。
そのようなことからなのかどうかはわかりませんが、ジュリーニは、DGからソニークラシカルに移籍後、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団との全曲録音に取り組みます。しかしながら第9番「合唱」の録音を完成しないままジュリーニは亡くなります。幸い、第9番「合唱」についてはベルリン・フィルや、ロンドン交響楽団で録音されていたために交響曲全集としては完成しています。晩年の録音とはいえ、第4番などは初めてのセッション。貴重な録音といえると思います。
しかしながら全曲をとおして同じことが言えるのですが、やはりイタリアのオーケストラというためか、あるいは最晩年の録音のためなのか、重厚さや迫力といったものには多少不満が残ります。それでも正統的なベートーヴェンといえると思います。
その他の録音では、モーツアルトの後期の第39番、40番、41番交響曲とレクイエムがなかなかいい。時にレクイエムは交響曲と異なりベルリン・フィルとの演奏ではなく、フィルハーモニア管弦楽団と合唱団との演奏ですが、ゆったりとしたテンポで進む感動的な演奏。
また、バイエルン放送交響楽団とのシューベルトでは、特に「ミサ曲第6番」が名演。
そのほか、ドヴォルザーク、ヴェルディ、バッハ等、多くの録音が収められたお買い得のBOXと言えます。
このBOXの曲目は下記のとおりです、購入先のタワーレコードの通販サイトからコピーしました。
----- 参考投稿記事 -----
この「その他、ピアノ曲、BOX,他」の書庫には下記の投稿があります。タイトルをクリックすれば記事につながります。