グローフェ/グランド・キャニオン組曲
 
 クラシック音楽でも今回はアメリカ音楽です。
アメリカ音楽と言うと、「パリのアメリカ人」などのガーシュインや、「アパラチアの春」などのコープランド、バーバー・・・
また、近年ではレナード・バーンスタイン、ルロイ・アンダーソンといった作曲家がすぐにうかびますが、ファーディ・グローフェも忘れてはなりません。
 
 グローフェの曲で最も有名なのは「組曲 グランド・キャニオン(大峡谷)」でしょう。
 私は、あまり好んでアメリカ音楽を聴くほうではありませんが、久しぶりに聴いてみようと思ったのが、この曲です。
私は、第3曲の「山路にて」のロバの蹄の音に乗ってオーボエによるカウボーイの歌の旋律と、自然の情景やチェレスタによる清らかな風景音楽が何とも魅力で、この曲が好きなのです。
 
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         アルトゥーロ・トスカニーニ指揮
       NBC交響楽団(1945年)
 
 
 さて、この曲の名盤と言うと、古くから上記のトスカニーニ/NBC交響楽団の演奏が有名ですが、残念ながら1945年のモノラル録音。それでも十分にこの曲を楽しむことが出来るのですが・・・
 そこで、レナード・バーンスタインの音源を探したのですが、手許にあると思っていた音源がCDでありません。LPならあるだろうと棚を探したらやはりありません。見つかったのはCBSソニー盤のLPレコードでコープランドの舞踊組曲「アパラチアの春」「ロデオ」それに、「エル・サロン・メヒコ」でした。
 やはり、アメリカ音楽にはあまり手を出さなかったようですね。
 
 そこでステレオで取り出したのが下のLPレコードです。
このLPレコードはエヴェレスト原盤の音源で、1959年の録音。
作曲者グローフェ自身による自作自演の「グランド・キャニオン」で同じ作曲家の「ピアノ協奏曲ニ短調」がカップリングされています。
このLPレコードは日本コロンビアのダイヤモンド1000シリーズで1枚1000円の廉価盤でした。たしか貧乏な大学時代に購入したもの。このシリーズの廉価CDでの復活を望むところです。
 このレコードが発売された時には、自作自演とはいえ、オーケストラが弱体とかで、評論家からはかなりの酷評だったと記憶しています。
 
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      ファーディ・グローフェ 指揮
      ロチェスター・フィルハーモニー管弦楽団
 
 しかし、この演奏・・・良く聴くとやはり自作自演と言う貴重な音源であることには間違いなく、演奏自体も悪くありません。私の好きな第3曲の「山路にて」も雰囲気があって素晴らしく、終曲の「豪雨」ではダイナミックでゴージャスな音を聴かせてくれます。
また、カップリングの「ピアノ協奏曲ニ短調」も指揮はグローフェ自身、ピアノは、この曲を捧げ、初演したヘスス・マリア・サンロマという実はとんでもない音源なのです。
 
 たまにアメリカ音楽もいいものです。今日は、この「グランド・キャニオン」の他にガーシュインの「パリのアメリカ人」、バーバーの「弦楽のためのアダージョ」なども聴いてみました・・・・
 
 あっ!・・・それから・・・アメリカ音楽の中でも私はルロイ・アンダーソンの軽快な音楽が大好きでたまりません。
この投稿の一番下の書庫の案内から、アンダーソンのお薦めの音源を紹介しています。アドレスをクリックすれば投稿記事に飛んでいけます・・・・ぜひ見てください・・・
 
この「管弦楽曲」の書庫内に下記の投稿記事があります
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■R・シュトラウス/交響詩 ツァラトゥストラはかく語りき
■バッハ/管弦楽組曲全曲/クレンペラー
■エリック・サティ/管弦楽曲集/パラード
■クレメンティ/交響曲他、管弦楽作品全集
■武満徹 作品集
■シベリウス/フィンランディア
■R/シュトラウス管弦楽曲集/ルドルフ・ケンペ
ストラヴィンスキー 「春の祭典」の名盤(名演奏)
■ルロイ・アンダーソンの音楽
では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。