ヴェルディのオペラ/アイーダ全曲
オペラと言うと、何故か苦手で好きな曲以外は、めったに聴くことはありません。私の好きなオペラと言えば、モーツアルト、ベートーヴェン、ワーグナーと、J・シュトラウス、レハールあたりのオペレッタ程度で、イタリア・オペラは、あまり聴いたりはしません。と、言いつつ手許には有名なイタリア・オペラをはじめ、数百枚のオペラのCDやDVDがライブラリーとしてあります。
私のクラシック音楽鑑賞はルネサンス音楽から現代音楽までと幅広く、ジャンルも交響曲が最も多いのですが、管弦楽、協奏曲、室内曲、器楽、声楽、宗教曲、オペラと何でも聴くタイプ・・・・
そのためクラシックを聴き始めてからのLPと、CDのライブラリーは、ついに1万枚を超えてしまいました。(たぶん1万2千枚位)そのうち、1000枚以上は未聴だと思います。その多くが「オペラ」・・・
持っているだけの安心感もあり、おそらく全く聴かないうちに、お迎えが来るでしょう。
まあ、イタリア・オペラは聴かなければ・・・という義務感で聴いているようなものです。(もちろん好きなイタリア・オペラも何曲かはありますよ・・)オペラは、ブログで多面的に書くのは無理ですし、しかもオペラを生で観たこともない、私が記事を投稿するのもおかしな話・・・正直、オペラは初めから終わりまで、どっしりと構えてみることは少なく、自分の好きなところを「つまみ食い」的に聴いたり、見たり、あるいはCDで単なる音楽として聴いたりが多いので、オペラ・ファンからは叱られそうです。
さて、ヴェルディのオペラですが、これまた苦手・・・現在、下記の曲のCDやDVDが手許にありますが、正直、持っているだけ・・・まだ開封もしていない状態のものも何枚かあります・・・いつでも聴けるという安心感だけ・・・「それならブログに投稿するな!」と、またまた叱られそうですね。
ナブッコ
エルナーニ
二人のフォスカリ
アッティラ
マクベス
ルイザ・ミラー
リゴレット
イル・トロヴァトーレ
椿姫
シチリア島の夕べの祈り
シモン・ボッカネグラ
仮面舞踏会
運命の力
アイーダ
オテロ
ファルスタッフ
まあ、ヴェルディの作品として、これだけの曲があればいいでしょう。
そのうち、「アイーダ」は、末尾のCD5枚、DVD1枚の6種類です。
これは全部聴いています。
オペラの苦手な私ですので、これらの評価は単なる好み・・・
この「アイーダ」・・・「椿姫」以来の女性が主役、エジプトを舞台にしていますが、音楽はヴェルディの音楽で、劇中、バレエが効果的に使われたり、声楽を重視しているなど、独自の作風が見られるのは興味深いところです。手許にあるCDやDVDから選ぶとすれば、アンチ・カラヤンでも、ここはやはりカラヤンが無難。あまり好きではない曲はカラヤンを聴くことにしています。
1959年の旧盤と、1979年盤の2種類を持っていますが、どちらもウィーン・フィル、79年盤でベルリン・フィルを振らなかったのは謎で不思議。
「オテロ」再録音では、ベルリン・フィルです・・・・
79年盤では、特にミレラ・フレーニと、ホセ・カレーラスの歌唱が素晴らしく、VPOのアイーダ・トランペットもすばらしい・・・オーケストラの音は輝かしく文句なしの演奏。完璧かも・・・カラヤンのオペラは、当たり外れは、ほとんど無しと言ってもいいでしょう。
しかし、59年の旧盤も捨てがたく、むしろ私の好みとしては旧録音のほうです。録音もデッカの初期のステレオ録音ですが、全く不満はありません。
その他の演奏では、マリア・カラスの歌唱は感情表現は素晴らしいものがありますが、声に独特の癖と籠りがあるため、好き嫌いが分かれるところですね。
1972年のアバド/ミラノ・スカラ座盤は、ドミンゴのCD14枚組のBOXで、6曲のオペラ全曲ともライブ録音の中の1曲。ミュンヘン・オリンピックの年にアバドが海外公演したミュンヘンでのライブ録音。プライベート録音?によるメーカー不明の海賊盤、おそらく放送されたものを録音したものかと推測しますが、音もまずまずで臨場感は十分に感じられ、出演者の歌唱をはじめ、十分な音質の演奏です。
大評判の演奏だったようで、2年後に、このキャストを中心にEMIでは、リッカルド・ムーティのオペラ・デビュー盤としてアイーダを発売しています。
トスカニーニ盤は、1949年録音と古いのですが、トスカニーニが19歳で代役で指揮者となったデビュー曲ということもあり、歴史的な感じの録音ですが、聴く価値ありだと思います。
映像としてDVDが1枚、手許にあります。ディアゴスティーニが発売した「オペラ・シリーズ」の中の1枚、正直、「アイーダ」全曲の映像を観たのは、これが初めて・・・演奏自体の評価は良く私にはわかりませんが、やはりオペラは、CDの音楽だけでは良くわからないことを知った1枚でもありました。
実は、もう1枚DVDがあるのですが・・・これはGiorgio Croci と言う指揮者の野外ステージでのライブ映像ですが、かなりのカットがあり、全4幕を80分で編集されていますので、今回の紹介からは、はずしました。
今回は、単なる紹介だけでしたが、有名なイタリア・オペラを制覇するだけでも私にとっては苦痛を感じますが、お迎えが来るまでには、出来るだけのイタリア・オペラを聴いてみたいと思っています。
出来れば、生で観てみたい・・・と言うのが私の願いですが・・・???

ジュリエッタ・シミオナート、コーネル・マクニ
ール、アルノルト・ヴァン・ミル 他
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮1959年9月

ス・バルツァ、ピエロ・カップチルリ、ルッシ
ェーロ・ライモンディ、ジョセ・ヴァン・ダム
他
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
マリア・カラス、ロベルト・シルヴァ、マリオ・
ヘルヴァ・ネルリ、エヴァ・ギュスターブソン、
ウィーン国立歌劇場合唱団
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮1979年

デル・モナコ、イグナシオ・ルッフィーノ、他
オリヴィエーロ・デ・ファブリティース指揮
パラシオ・デ・ベラス・アルテス管弦楽団&
合唱団
1951年7月、メキシコ・シティ芸術劇場ライヴ

リチャード・タッカー、ジュゼッペ・ヴァルデ
ンゴ 他
アルトゥーロ・トスカニーニ 指揮
ロバート・ショウ合唱団 NBC交響楽団
(録音:1949年)

フィオレンツァ・コッソット、ニコライ・ギャ
ウロフ、 他
クラウディオ・アバド 指揮
ミラノ・スカラ座歌劇場管弦楽団・合唱団
1972年ライブ

エステス、ケヴィン・ランガン、マーガレ
ット・プライス、ステファニア・トツィス
カ、 他
ガルシア・ナバーロ 指揮 サンフランシ
スコ・オペラ管弦楽団・合唱団
(DVD)1981年ライブ
この他、「声楽・宗教曲・オペラ」の書庫の過去の投稿はこちらです。
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・・・・・・・ 若くして亡くなった名テノール歌手の名盤を紹介
では、また・・・・HIROちゃんでした。