ミニ・アンプの完成/その③ 最終回路
12AU7/5814/5963/12BH7A 兼用
シングル・アンプ

完成したミニワッターですが、B電源の電流が電源トランス
の定格をオーバーしていました・・? ので変更しました。 (トランスの電流表記が整流後のDC電流表示なら変更する必要も
ないのですが・・・トランスの型番に35という数字を使用して
いるので、整流後のDC電流35mAの表記かもしれません・・。
あとから東栄変成器に聞いてみます)
多少のオーバーは、私は、あまり気にはしないのですが・・
このアンプの場合、ヒーター巻き線での電流に少し余裕が
あるのでトータルでみれば、それほど問題ではないと思いま
すが・・・下記について変更し改善しました。
①B電源の整流方法を半波整流からブリッジ整流とし、電流
を確保しました。
②整流方法の変更により、整流後の電圧が高くなったために
チョーク代用の1.2KΩの抵抗を2.2KΩに変更し、電圧を
調整しました。
③出力段の自己バイアス抵抗430Ωを510Ωに変更し、バイ
アス電圧、プレート電流を調整しました。
■変更後の最終の回路です。

このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だとは思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
回路変更後の出力部での動作は下記の通りです。
【12AU7の場合】
プレート電圧 (Ep):174.5V(179V-4.5V)
プレート電流 (Ip):8.8mA
グリッド電圧 (Eg):-4.5V (Rk:510Ω)
プレート損失 (Pd):174.5V×8.8mA≒1.54W
【12BH7Aの場合】
プレート電圧 (Ep):160V (165V-5.0V)
プレート電流 (Ip):9.8mA
グリッド電圧 (Eg):-5.0V (Rk:510Ω)
プレート損失 (Pd):160V×9.8mA≒1.57W
上記のように12AU7でも12BH7Aでも、この回路では、
プレート損失が約1.6Wとなっていて変更前とそれほどの違い
はありません。出力も同じです。
12AU7の最大プレート損失の規格は2.75W、12BH7Aは
3.5Wですので、かなり余裕のある軽い動作となっています。

では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。