シャルル・ミュンシュのブラームス
 
イメージ 1 つい最近、少し怪しい?レーベル
MEMORIESから、シャルル・ミュ
ンシュのブラームス曲のライブ録音
がタワーレコード通販で発売され、
つい購入ボタンを押してしまいまし
た。プライベート録音か、放送録音
かわかりませんが、交響曲の1番、
4番がステレオと言うことにもつら
れてしまったのです。
 
 曲目と演奏者は次のとおり、曲目はブラームスの代表作品ばかり、コンチェルトは凄い巨匠ばかりです。
 
 【曲目】
■交響曲第1(1961117日ステレオ)
交響曲第2(1955930)
交響曲第4(196623日ステレオ
ヴァイオリン協奏曲(シゲティ、19541231)
二重協奏曲(フランチェスカッティ、メイエス1956413)
ピアノ協奏曲第1(ゼルキン、1956120日)
ピアノ協奏曲第2(リヒテル1960111)
ハイドン変奏曲(19531121)
大学祝典序曲(1957126)
 【演奏】
ミュンシュ指揮ボストン響、
ロスアンジェルスフィル(ブラームス第4番のみ) 全てライブ。
 
 
 さて、今回購入したMEMORIESのBOX、CD5枚組を一気に聴いてみました。
 
 第1番と4番はステレオ録音ですがライブ録音の音源は不明?音質は、まあ観賞にはOKでした。ただし第1番の冒頭部分が若干ですが、あわてて録音スイッチを入れたような感じで少し途切れて聴こえ始めます。
 演奏ですが、迫力満点で1958年のパリ管との演奏より凄味がある感じに聴こえます。聴いているとチョット疲れます。ライブであり緊張感もあり少し荒いところもありますが、迫力や凄味のため、あるいは曲をはじめて聴いたのか、第1楽章が終わったとたん、凄い拍手が・・(不思議と演奏日は違うのですが、ピアノ協奏曲でも楽章の間で拍手が起こるのが聴こえます)
 
第2番はロマン的な演奏とでも言うのでしょうか、なかなかの演奏ですが録音はよくありません。
 
第4番はステレオ録音で、こちらだけがボストン交響楽団ではなく、ロスアンジェルス・フィルハーモニックとの演奏ですが、聴いていると何故か少し練習不足、或いはミュンシュの即興なのか、オケがあまり揃っていないところも見受けられ、荒削りです。それでもテンポの変化やミュンシュの唸り声に、つい力が入るなど聴いては面白い演奏です。
 
 そのほかの協奏曲は、すごいソリストばかりですが、どちらかと言うと、カラヤンみたいにソリストより指揮者が中心みたいに感じてしまう演奏です。それでもヴァイオリン協奏曲のシゲティは、かなり魂の入った熱演、リヒテルのピアノもいかにも巨匠と言った感じですが、録音も悪く協奏曲は1度聴けば十分といった感じでした。
 
やはり、ミュンシュのブラームスの交響曲を聴くなら次のスタジオ録音が無難でしょう。
 
 
イメージ 2 私はミュンシュの演奏するベートーヴェ
ン、ブラームスの交響曲が好きです。
しかし、重要なレパートリーだったブラ
ームスですが、何故か第3番の録音が
無いのが残念です。
何かレコード会社の理由でもあるのか、
ミュンシュが演奏しなかったのか・・
わかりません。
 
イメージ 3 ミュンシュのブラームスと言うと、
晩年の1958年にパリ管と録音した
交響曲第1番が名演で、スケールの大
きなドラマティックな演奏として有名
ですが、RCAに残したステレオ初
のボストン交響楽団との演奏もすば
しいと思っています。
 特に1956年録音の第1番はパリ
管にも負けない力強く、情熱に満ちた
熱い演奏です。
他の2番、4番も表現力のある魅力的
力演でしょう。
 
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