男声合唱団/シャンティクリア
つい最近、クラシック好きの親しい友人から、1枚のCDのプレゼントがありました。
「 CHANTEICLEER WondrousLove 」 というタイトル、A WORLD FOLK SONG COLLECTION と書いてあるように、アメリカ、ヨーロッパ、アジア(日本、韓国、中国)をはじめ、ブラジル、ロシアなどなど、世界中の曲を集めた合唱曲集です。

この「シャンティクリア」という名の合唱団ですが、合唱好きの私も、全く知りませんでした。
フリー百科事典のウィキペディアによれば、大学院で音楽学を専攻していたルイ・ボットーが、卒業後にルネサンス音楽の発展の可能性を現代で見出そうと、結成したアンサンブルグループで、日本語で「おんどり」を意味する「シャンティクリア」と命名し、1978年が創立年とされています。精力的な活動を続け、美しい歌声と技術の高いアンサンブルで世界でも注目されるようになり、2001年のグラミー賞では2部門受賞するなど高い評価を得ています。メンバーを随時入れ替えながら12人が基本となっていて、ルネサンス音楽だけでなく、現在ではジャズやポップスなど幅広いレパートリーを所有し、世界中でコンサートを行っている男声合唱団・・・とあります。

さて、男声合唱と言えば、私も男声合唱の経験者で、大学時代の合唱団ではバス(ベース)を歌っていました。普通、男声合唱と言えば、パートは、トップ・テノール、セカンド・テノール、バリトン、バス、という編成なのですが、この「シャンティクリア」は、混声合唱と同じ、ソプラノ、アルト、テノール、バス、という編成で女声部はカウンター・テナーとなっています。
そのため、普通の男声合唱団の響きとは全く異なります。
この合唱団の特徴ですが、演奏を聴いてみると、声の質の高いことと、アンサンブルの精度が非常に高いことです。また、感情の表現も素晴らしいものがあります。日本の2曲についても日本語の発音もはっきりしています。
なかでも、リズミカルな「DULAMAN」「FENGYANG」「EL MANISERO」をはじめ、民族的な踊りを感じさせる「DIE VOGELHOCHZEIT」などが楽しめました。また、抒情性の心を揺さぶるような美しい旋律とハーモニーに感嘆する曲も数多く収録されていて、この合唱団の演奏する他のCDも聴きたくなりました。
このCDの曲目です。

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では、また・・・・HIROちゃんでした。