バッハ/マタイ受難曲 BWV244
この曲はカール・リヒター盤があれば十分・・・
今回紹介する私のクラシック・ライブラリーは、「バッハ/マタイ受難曲」・・
まあ、この曲の長いこと・・・・しょっちゅう取りだして聴く音源ではありません。たぶんこれらの音源も2回以上聴いたものは、たぶんないでしょう・・・・
合唱好きの私でも、延々とこの曲を観賞するのは、かなりの体力と気構えが無いと聴けません。
そんなマタイ受難曲ですが、手許にあるものを並べてみました。

LPレコード
■オイゲン・ヨッフム指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
ヘフリガー、ベリー、ギーベル、ヘフゲン 他 (1965)
■メンゲルベルク指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団他
(抜粋)(1939)
CD
■カール・リヒター指揮/ミュンヘン・バッハ管弦楽団/合唱団
ヘフリガー、フィッシャー・ディースカウ、
ミュンヘン・バッハ合唱団 他 (1958)
■メンゲルベルク指揮/アムステルダム・コンセルトヘボウ
管弦楽団 他 (1938)
■カラヤン指揮/ウィーン交響楽団 他 (1950)
■カール・ベーム指揮//ウィーン交響楽団
フリッツ・ヴンダーリッヒ 他 (1962)
CD+DVD
■クレオバリー指揮/ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団
超名盤とよく言われているメンゲルベルクの演奏、初めは写真のようにLPのハイライト盤1枚を購入、数年前にCDを購入しました。この演奏、開始前のメンゲルベルクが指揮棒で譜面台を「カチカチ!」とたたく音からはじまります。とても熱気のある感動的な演奏ではあるのですが、多少省略した演奏とは言え、1939年のライブ録音を長時間聴くのは苦痛になります。第1曲を聴いたら、後は抜粋で聴くとかしないと、私には全曲聴く体力はありません。この演奏は何度も聴く演奏ではありません。
1962年モノラル録音のカール・ベームのライブ盤も同様です。
この演奏はベームのマタイと言うのも珍しいと思うのですが、この演奏では、エヴァンゲリスト(福音史家)をフリッツ・ヴンダーリッヒが歌っていたために購入したもの。海賊盤的なものですが、ソロの録音は綺麗です。ヴンダーリッヒの他にクリスタ・ルートヴィヒ、ワルター・ベリーといった名歌手揃いですが、このCDはベームのバッハという興味より聴きどころはヴンダーリッヒの歌唱でしょうか・・・
カラヤンは旧録音のモノラル盤ですが、1度聴けば十分、もう一度聴く気にはあまりなれません。
ですね。
推薦出来るのは、録音は1958年と古くなりましたが、アルヒーフのステレオ盤、カール・リヒター盤でしょう。「聴く人の心を突き刺すような劇的な演奏」と表現すればいいのでしょうか・・・その熱さが伝わってくる演奏で、最近、発売されているこの曲の新盤は全く聴いていませんが、同じような演奏はたぶん出てこないと思うのですが・・・
バッハ/マタイ受難曲=リヒター盤1枚で十分でしょう。。。
最後にクレオバリー指揮/ケンブリッジ・キングス・カレッジ合唱団ですが、このBOXは3枚組のCDと、同じ演奏のDVDの映像が収められた4枚組のものです。なんと税込1,790円のお徳用盤、つい安価なので購入したもの。映像はキングス・カレッジ礼拝堂での全曲ライブ映像で、これがなかなか興味わく演奏。女声部は少年合唱で歌われているために、聖歌隊としての雰囲気も十分伝わってきます。決して派手な演奏ではありませんが、落ち着いて映像を見ながら観賞できる良い演奏だと思いました。オーケストラも小編成で古楽器の木管楽器などの映像が興味をひきます。

そんな中に「バッハ大全集」なるCD155枚組のBOXがあります。155枚で、1万円以下だったので、つい買ってしまったものの、ほとんど聴いていません。
このBOXには前記のクレオバリー/ケンブリッジ・キングス・カレッジchoのマタイ受難曲が入っていました。
まあ、いつでも聴けるから・・・といっても、おそらく、このBOXの155枚を全て聴くことなく、そのうち、お迎えが来るでしょう・・・・
手許にあるライブラリー、約1万2千枚のLPやCD・・
もう1度、全てを聴くことは出来ないでしょう。中には、
まだ未聴のLPやCDも数多くあるのです。・・・・
毎日3枚づつ必ず聴くとすると・・・
3枚×365日=1年間で1095枚・・・
12000枚÷1095≒約11年!
う~ん・・・あと11年、そこまで生きられるだろうか・・?
1日中聴いているわけにもいかないしね~。毎日も無理だ!
耳だって聴こえなくなるかも~・・・
(笑い・・・
)

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