6AC5-GT真空管と
 ダイナミック・カップルド・アンプについて
 
※2016/02/05 21:50 回路図変更しました。
 
 私の手許に6AC5-GTという新品の真空管が6本あります。
6AC5-GTは、ポジティヴ・グリッド・ダイナミック・カップルド・パワー・トライオードという長い名前の真空管です。
 
 変わったパワー管でA級パワー管でありながらグリッド・バイアスがポジティヴ(+電位)のパワー管です。μが高く、rpも35KΩと高いためペントードにも似ています。
 
RCAの軍用JAN-6AC5-GTです。
 
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こちらはハイトロンの軍用JAN球 6AC5-GT
・・箱はボロボロですが新品です。・・
 
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UNITED ELECTRON の6AC5-GT
製造元はわかりません。
 
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 この真空管は米国では多く使用されましたが、日本では製造されていません。この6AC5-GTを使用してアンプを制作する場合には、下記のような回路のアンプとして、6AC5-GTを単独で使用することはなく、76と組み合わせて使用するよう指定があるようです。
 
 76のバイアス電圧13.5Vをそのままグリッドに直結とし、6AC5-GTの+バイアス電圧とします。
 
RCA社6AC5-GTの規格表です。
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 シングルのダイナミック・カップルド・アンプの回路例です。
RCAの規格表でも76が指定されています。
なお、RCAの回路では76のカソードから6AC5-GTのグリッドに繋ぐところから25KΩを付けてアースに落としていますが、この25KΩの抵抗は省略した回路のほうが多いようです。
 
 
 米国の回路例から書いてみた回路図です。こんなに簡単な回路ですが3~4Wの出力が出ます。
 
 
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 6AC5-GT76では、見た目に合わないと思われる場合には、76と同じ規格のGT管で6P5-GTがありますが、今では入手が困難な真空管だと思います。もちろん76の2.5V管56でもOKです。
766P5-GTがない場合には、MT管の12BH7Aでも大丈夫だと思います)
 
手許にある6P5-GT2本あります。箱入りの新品です。
 
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 6AC5-GTは30年以上も前に購入したまま、一度もアンプは製作していません。魅力ある力強い音がするとのことですが・・・
いつも作ろう作ろうと思っていましたが・・・作らずじまい
昔、MJ誌の「売ります」欄に応募し、掲載されたのですが、誰も希望者はいませんでした。(因みに6AC5-GT本と6P5-GTを2本、まとめて1万円としたのですが・・・何年前か忘れました)
 
まあ、誰にも売らずにアンプを作ってみましょう。もし、6AC5-GTアンプの製作をご経験されておられる方がおりましたら、音の感想をぜひ、お聞かせください。
 
【参考記事】
送信管8012Aを使用したダイナミック・カップルド・アンプ
の製作記事です。
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こちらは送信管811Aを使用したダイナミック・カップルド・アンプの製作記事です。
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では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。