ジャンク品でつくる真空管アンプ(2)
30A5のトランスレス・アンプは計画中止
5670のミニワッターに変更します。
お知らせとお詫び (2016/01/07追加投稿)
5670のプレート損失を規格表であらためて確認したら
僅か1.4Wであることがわかりました。私が過去に製作
したミニ・アンプの回路定数だとプレート損失は約1.9
Wとかなりオーバーしていることがわかりました。
これまでに同じ定数でアンプを作られた方が、もしおられ
ましたら、定数を替えてプレート損失を1.4W以下にし
てください。
なお、前作の5670のシングル・ミニアンプの回路図は
削除しました。
再度、今回、5670ミニワッターを作った上で、あらた
めて報告しますが、シングルだとかなり小出力になると思
います。
なお、5670で十分な音量が得られない場合には、再度
製作する真空管を変更します。
正月休みにトランスレスの30A5を使ったアンプをジャンク品で作ろうと計画しましたが、なぜか気が乗らず、昨日、やっと部品を家の中で探し始めました。

すると部屋の物入れに仕舞い込んでいた、こんなものを見つけました。
リード社の汎用ケースを使ったアンプ。
しかし、壊した残骸アンプです。
少し汚れていますが結構綺麗な外観です。

ケースの蓋を開けてみるとラジオ用?の小型の出力トランスが2個、100-100Vの絶縁トランス
(AC 0.1A)がついていました。
それに9ピンのMT管ソケット・・・
ヴォリュームや端子類は、そっくり残っています。

裏は抵抗などは取り外されているジャンク品です。
この出力トランスを使って30A5のアンプを別シャーシに新たに作ろうと考えたのですが、この出力トランスだと規格はわかりませんが、たぶん25~30mA程度しか流せないでしょう。
30A5を十分に生かすならばIp(プレート電流)だけでも、40mA以上は欲しいところです。カソード抵抗を高くして電流値を少なくすれば十分に使用できますが、せっかく、このケースが出てきたので、このまま、このケースにアンプを組み込むことを考えました。
30A5で、このケースに組み込むことも可能ですし、100V-100Vの絶縁トランスもあるので都合がよいのですが、この電源トランスだとACで0.1Aですから整流すると30A5の2本分のB電流としては少し不足で確保できません。(電流を少なくしての動作も可能ですが・・)
100Vから直接整流すれば問題ありませんが、100Vのアースの問題も多少あります。
なので・・・30A5でのアンプ作りは今回は中止。
9ピンのソケットが2個ついていますし、100V-100Vの電源トランスを倍電圧整流し、ミニワッターを作ることにしました。
30A5でのトランスレス・アンプに期待されていた方が、もしいましたら、またの機会ということでお許しください。

5670ならジャンク品の中古も新品も結構、手許にあります。
上の写真はGEの軍用球でJAN-5670Wという高信頼管の新品です。今回はジャンク球を使います
なぜ、この球がミニワッターで人気がある?のかわかりませんが、拙い私のこのブログには解析を見ると「5670アンプ」という検索が非常に多いので驚いています。5670のアンプは前にもシングルとパラ・シングルの2回ほど作って1台は残していますが、また作ってみたいと思います。
適当な並四トランスのような小型の電源トランスの手持ちが無いので、この残骸の100V-100Vのトランスを前記のように倍電圧で使ってみようと思います。5670なら総電流もそれほど多くないので、この電源トランスと出力トランスで十分でしょう。
ミニワッターにしては中古のケースとは言え、少し大きくて立派すぎます。中のシャーシは、過去に何度か組み立てたアンプの穴ばかりですが、完成すれば外観は見栄えの良い綺麗なアンプになるでしょう。
今日はこれから、明日の仕事の資料を家で作らなければならないので、アンプ製作はできません。このケースと100Vの電源トランス、出力トランスがあれば、あらためて購入する部品は無いでしょう。抵抗やコンデンサーもジャンク箱にはたくさんありますので大丈夫だと思います。
では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。