■トランス結合シングル・アンプ回路 ②
(クラーフ結合による回路例)
前回は中間トランスの1次側に電流を流すことが出来る、タムラ製のA-351やA-343を使用した、トランス結合のシングル・アンプの回路案を投稿しました。
今回は中間トランスの1次側に電流を流すことが出来ないタイプのトランス例としてタムラ製のTN-351を使用した回路例を考えてみます。
(実は1次側に電流を流すことが出来るトランスと、流すことが出来ないトランスは、どこが違うのか、私は専門家ではないのでわかりません。A-351もTN-351も10KΩ:40KΩで1:2と同じです。どなたか教えてください・・・巻き線の太さの違いですか??・・TN-351に電流を流して動作させた回路も見たことがあるのですが・・・大丈夫なのですかね~??)
さて、前回は、中間トランスの1次側に電流を流して、カップリング・コンデンサを使用しない回路をいくつか紹介しました。この回路は周波数特性がイマイチですが、同じトランス結合でも下記のようにコンデンサをとおしたクラーフ結合にすると周波数特性は改善されます。但し、ここのコンデンサの容量によって周波数特性が大きく変化します。あまり小さいと、低域が落ちます。またコンデンサにより音が色付けされます。
なお、中間トランス2次側の抵抗(出力管のグリッド・リーク抵抗)は中間トランスの2次側をオープンで使用するようなタンゴのNC-15などでは省略しますが、TN-351のような場合には、抵抗を付けます。しかし、あまり抵抗値が大きいと高域に多少盛り上がりが出るようです。
クラーフ結合の例として下記に回路例を紹介しますが、コンデンサ(C)のつなぎ方ではA回路例とB回路例のつなぎ方があります。また、B回路例の1次側のカソード抵抗R1につなぐところをアースにつなぐC回路例がありますが、3種類とも実験した結果、私の駄耳では違いは分かりませんでした。多くの製作例ではA回路例またはB回路例が多く、アースの落とすC回路例はあまりみかけません。
(プロの方は、A回路が最も音が良い・・とか言っておられる方が多いように思いますが・・・?です。)


なお、ドライブ管のカソード抵抗(R1)とプレート抵抗(R2)は使用する真空管により、定数は異なりますので、ここでは記載しませんが、ドライブ管にテレビの偏向用3極管や出力管の6F6、EL34などの3極管接続での使用は、rpが低いので、R2の抵抗を10KΩ?くらいにして、Cは、1μF位のコンデンサを使うと良い結果が期待できそうです。
いまの所、仕事が少し忙しく、また右手を怪我しているので、いつからアンプを作れるかわかりません。
なので、今は頭の中で想像しながら、いろいろ考えています。
では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。