■ヴェルディ/オペラ 「オテロ」
オペラの魅力・・・まあ、いろいろあると思いますが、残念ながら生のオペラは見た事がありませんので、オペラについて、本当は、このように投稿する資格はないでしょう。
正直、どちらかと言うと「オペラ」は大変苦手です。CDで聴いているだけですと時間も長く、オペラではなく?「長大な音楽?」として捉えてしまい、全曲聴くのにも体力と気力が必要です?
よくオペラは総合舞台芸術だとか言われ、音楽的な要素の他に、演劇的、あるいはストーリーや歌詞をとおした文学的要素、その他にも舞台装置や照明、衣装といった美術的要素などもあります。
ですから、オペラは、やはり生でないと、その魅力は少ないものになるでしょう。せめて「オペラ」を自宅で鑑賞するなら、音楽だけのCD観賞では無く、DVDなどの映像による観賞が好ましいとは思います。
しかし、長大な音楽の一部として、曲だけを聴き流ししたり、好きな部分だけを「つまみ聴き」したりする観賞方法もありかな~・・・と勝手に思っています。
オペラというと、すぐに「イタリア・オペラ」が浮かびますが、正直、私は「イタリア・オペラ」は少し苦手です。特に何故かヴェルディは大の苦手・・・結構、聴くのですがなかなか馴染めません。しかし、生のオペラでも観賞したら、たぶん病みつきになるかも知れませんね。
オペラの題材には神話や史劇的なものが多く、また、愛のもつれや、悲劇が多く、主人公は最後に亡くなってしまう・・・このようなオペラが多く、これらは私の性に合わないのです。
今回紹介するヴェルディの「オテロ」もあまり好きなオペラではありません。下記のように結構CDやDVDを持っていますが、これらは正直、「オテロ」が好きで集めたわけではありません。CDはカラヤンのライブラリーを増やすため、他のCDは全て、レコード店での投げ売り品など、安価のため購入したものなのです。私の「オテロ」のライブラリーは下記の8種類です。

デル・モナコ、テバルディ 他
(1961 DECCA)

ヴィッカーズ、フレーニ 他
(1972 DG)DVD映像
■カラヤン/ベルリン・フィルハーモニーO

ヴィッカーズ、フレーニ 他 (1973 EMI)
これらのものは、前記のようにカラヤンを聴くために購入したもの。この中ではDGに残した1972年の映像ですが、これは舞台オペラではなく、完全に「映画」です。冒頭の海の嵐の中の船も、海の波も実写によるスケールの大きな映画です。カラヤンのオペラの映像では、「ラ・ボエーム」「カルメン」「蝶々夫人」「カヴァレリア・ルスティカーナ」なども持っていますが、舞台ではなく「映画」です。なぜ、カラヤンは「映画」にしたのかは私にはよくわかりません。舞台では表現出来なかったスケール感を出したかったのでしょうか・・?
この映画の翌年、DGではなくEMIに全曲を録音していますが、キャストは映画版と全く同じです。
1961年盤のデル・モナコ、テバルディの歌唱、そしてウィーン・フィルのアンサンブルも見事ですが、映画版とは言え、やはり映像がいいですね。ここではヴィッカーズ、フレーニの演技と歌唱が光ります。(個人的にフレーニが好きです)

コッスッタ、M・プライス 他
(1977 DECCA)
このCDは国内盤のBOXで価格は4400円でしたが、市内のレコード店の店じまいセールで半額の2200円のシールが貼ってあり、さらに売れなかったのか「今、ついている価格からレジでさらに50%OFF」 というシールが貼ってあったもので
1100円で購入したお買い得品でした。ショルティはヴェルディのオペラを多く録音していますが、こちらのCD、私にとっては、ウィーン・フィルを聴く・・・といった感じです。

アレーナ・ディ・ヴェローナO
アトラントフ、カナワ 他
(1982/7月 ライブ DVD映像)
このDVDは、ディアゴスティーニが発売したオペラ・シリーズの中の1枚。最初のタイトル・ロールの画面には広大な野外劇場の設営風景や、会場の様子が映し出され、非常に興味ある映像です。正にヴェルディの舞台オペラとしてふさわしい雰囲気が伝わってきます。各キャストの演技力や歌唱力は、よくわかりませんが映像を見る限り、映画版のカラヤンより、こちらのほうが「オペラ」として観賞するには良いと思います。なかなかの好演だと思います。
■カルロス・クライバー/ミラノ・スカラ座O
ドミンゴ、フレーニ 他 (1976/12/7 ライブ)
■カルロス・クライバー/ミラノ・スカラ座O
ドミンゴ、シントウ 他(1981/9 東京公演ライブ)
こちらは、カルロス・クライバーを聴きたかったので購入したCDですが、1976年のライブ盤は、メーカー不明の「ドミンゴ特集」のオペラ14枚組という、とんでもなく安い廉価盤BOXの中の1曲・・・アバドやショルティなどによる「ドン・カルロ」「アイーダ」「カルメン」など6曲全てライブ録音ですが、これらはプライベート録音と思われる、いわゆる「海賊盤」でしょう。全てモノラル録音の粗悪品。この「オテロ」は客席から盗み取りしたような録音で、拍手も大きく、途中で隣の客席の人との「ひそひそ話」まで聞こえます。まあ1度聴けば十分です。

このCDは、同じ東京公演での「ラ・ボエーム」全曲ライブ録音との4枚組で1000円のものでした。こちらも名演です。
■フリッツ・ブッシュ/メトロポリタン歌劇場O 他
ラモン・ヴィナイ、リチア・アルバネーゼ 他(1948)
これもオペラ2曲で1000円という、駅の構内などで多く売られていたクアドロ・マニアの4枚組・・・歴史的録音ですが1度聴けば私には十分です。
まあ、いつになったらヴェルディが好きになれるのでしょうか・・・好みもあるので、無理にヴェルディ好きにならなくても・・・・
【関連記事】
この「声楽・宗教曲・オペラ」の書庫の過去の投稿はこちらです。
下をクリックすると記事につながります。
★ヴィヴァルディ 「グロリア」RV589
★ヴェルディの「椿姫」
★ビゼー 歌劇 「カルメン」全曲
★プッチーニのオペラ全集
★ルイジ・ケルビーニの合唱曲
2曲のレクイエムと荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニス)
★グノー/聖セシリア荘厳ミサ曲
★シューベルト/歌曲集「美しき水車小屋の娘」
★ヴェルディのレクイエム
★ソプラノ幸田浩子さんのCDとサイン
★ベートーヴェン/ミサ曲ハ長調
★シューベルトのミサ曲6曲と「ドイツ・ミサ曲」および楽譜の紹介
★プッチーニのオペラ 「ラ・ボエーム」
★私の「オペラ・ライブラリー」
★モーツアルトのオペラ 「魔笛」の名盤(名演奏)
★ラターのレクイエム(ぜひ、聴いて頂きたいレクイエムです)
★フォーレのレクイエムの名盤(名演奏)
★フリッツ・ヴンダーリヒをご存知ですか?
・・・・・・・ 若くして亡くなった名テノール歌手の名盤を紹介
では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。