■出力0.1Wミニワッター その②
 
  昨日、検波・増幅用の古典管2630を使用した、ミニワッターについて投稿しましたが、実際に0.1W位の出力が出るのか、また、実用になるのか、今日は午前中に、30を使って実験回路で確かめてみました。
 
 実験を行うため、12A/71A/31用テスト・アンプB電源の電圧を調整すると共に、仮配線でRKを4.5KΩに変更30の動作例と近い電圧配分に変更して見ました。
 
変更後の30アンプの実験回路図と30の動作は次のとおりです。
 
イメージ 1
【30の動作】
                  ・・・ 30で実験、試聴中 ・・・
 イメージ 2 
  ■Ep:170V 
     (185V-15V)
    ■I p:3.3mA
    ■Eg:-15V 
     (RK:4.5KΩ)
  ■RL:14KΩ
 
 今回の、この動作のデータは30の規格表の動作例と、ほぼ同じです。
 
 
  さて、実験の結果ですが、音はちゃんとスピーカーから聴こえます。
 今回は試聴用のスピーカーにダイヤトーンP-610を使いましたが、聴いた感じでは0.1Wは出ていない感じです。測定はしていませんが、出力は数十mW・・・でしょうか。。。?
 
 今日の午前中は、ずっと、この30実験アンプで、スーザン・ボイルと、幸田浩子さんのソプラノ曲、バロック音楽などを聴いていました。約7畳の洋室でも、1人で静かに音楽を鑑賞するには十分な音量です。
 
 しかし、やはり出力管とは異なり、プレート電圧170V、電流3.3mAでは、無理があります。ヴォリュームを上げると音は結構大きくなりますが、音が割れてしまうので、「音」の評価も難しく、この30でのミニワッターには、かなり苦しいところです。
 
 
 26は、以前に実験をした時は、まずまずの音量でしたので、1本でも十分ミニワッターとしては使えると思いますが、30については、やはり1本では 「う~ん・・・・?」 という感じでした。30は多く持っているので、パラ・シングルや、3パラ・シングル、プッシュプルなどの回路で出力を大きくすることは可能ですが、そこまでして30でミニパワー・アンプを作るのに物量をつぎ込む必要はないでしょう。
 
仮配線した30の実験シングル・アンプですが、暫くは、これで静かに音楽を聴くつもりですが・・・・・
 
 アンプは、作る・・・と宣言はしてみたものの、30では・・ 「う~ん・・・?」です。ヒーター・トランスを生かして、2V電池出力管3126兼用のシングル・アンプも可能ですが、31は今回実験に使用したテスト・アンプで聴くことが出来ます。
 
 実は、普通ならすぐにアンプを作ってしまうのですが・・・このアンプに使う電源トランスの手持ちがなく、作るとすれば、他のアンプを壊さないと作ることができません。
 (今後は、セパレート型のアンプとし、電源部だけでも作って、供用を考えています。)
 
  とりあえず、今回は、この実験アンプでの結果で、「1人で静かに音楽を聴くなら30シングルでもOK・・・」 ということにして、正式なアンプの製作はやめることにします。
 そのかわり、今日、改造した仮の30アンプを暫くの間、楽しみたいと思います。
 
もし、0.1Wのアンプを考えるのであれば、ST管の7656、27といった電圧増幅用の球でも出来そうですが・・・・
 
投稿を期待していた方には申し訳ありません。
この計画はボツにします。