■811A送信管とアンプについて
 ・・過去に製作した811Aアンプの問題点・・
 
 我が家には、送信管の811Aの手持ちが何本かあります。現在ある811Aを紹介した後、これまで製作した811Aアンプの設計上の問題等について触れたいと思います。
 811Aは、手持ちの本数として結構持っていたのですが、何故か、この真空管と相性が悪い?のか、これまで4本もの811Aを壊しています。
 そのうち、2本は東日本大震災時での破損。あとの2本は、床に置いてあったアンプに足を引っかけて、頭のプレート部分からガラスごと破損させたもの。現在、4本はアンプに使用していますが、予備球は7本しかありません。
 
 
イメージ 1 こちらはアメリカのペンタ・ラボの811A、元箱の裏には、MADE IN MADORASU.OREGON.USAと表記されていますが、真空管のハカマにはMADE IN CHINA となっています。
 
 
  イメージ 2
 
 
 プレート電極の方向などは、4本とも、揃っていて選別された、中国製のものですね。
 
 このあとの写真の中国製のゴールデン・ドラゴンの811Aと同じ作りになっています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   
イメージ 3 
 
 
 
 こちらは、前記の中国製のゴールデン・ドラゴンの811Aです。 
この真空管はイギリスで選別された真空管のようで、箱には英国国旗のシールが貼られています。
この真空管も丁寧な作りとなっています。 イメージ 4
 
 前記のペンタ・ラボの811Aも、この ゴールデン・ドラゴンの811Aも、製造元は同じだと思います。
 これらの6本を試験的にアンプに挿して動作を確認していますが、6本ともほとんど、バラツキは無く、揃っていて、遜色なく使用できます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    
 
 
  
イメージ 5 こちらは、ロシア製、スヴェトラーナの811A、非常に気に入っていたのですが、アンプに足を引っ掛けて2本のうち、1本を壊してしまい、現在は1本のみです。
 
 この811Aは、管内に銀色の
ゲッターは見られませんが、ジルコニウムが代わりをしているようです。何とも壊してしまったのが悔やまれます。
 
なお、参考にRCAの811Aの規格を下記のアドレスから見ることが出来ます。
    ↓
 
 
 
 
 
 
  
 これまで製作した811Aアンプと問題点
  低電圧動作/ダイナミック・カップルド・
  シングル・アンプ(1号機・2号機)
イメージ 6
 
 
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このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だとは思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
 
 上記2台のアンプですが、特に問題は無いのですが、電源部の811Aフィラメントの電流不足がやはり気になります。811Aは、6.3V、4Aという大電流ですから、この2台のアンプのAC4AからのDC化では、電流が不足します。実質、5.8V~5.9Vは得られていて正常に動作しますが、電源トランスにも結構、発熱があります。トランス全体としては余裕があるように感じますが、やはり4Aという大飯食らいには、それなりの余裕が欲しいところです。ACで最低でも6A以上、7A位あるといいですね
 
 しかし、この回路は3極管らしさは多少なくなり?少し豪快な感じにも聴こえますが、低電圧で気軽に作れるところが魅力です。低電圧でもかなりの出力が出ます。(送信管なので高電圧動作を望む方にはおすすめしません。送信管は高電圧動作とするのが賢明です。)
 なお、上記の2台とも回路図からは抜けていますが、B電源回路に遅延用のスイッチがついています。
 
 イントラ反転811Aシングル・アンプ(3号機)
 
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このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だとは思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
 
 このアンプでも大きな問題は無く、811Aのフィラメント電圧も確保されていますが、B電源部が貧弱です。フィルム・コンデンサは、いいとしても、チョーク後のケミコンの容量が33μFでは足らないと思います。
 ここは思い切って容量を今後、増やしたいと思います。
 
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 なお、これら3台のアンプの詳細は、これと同じ書庫の中にありますので、あとから見てください。
 
 では、今日は、このへんで・・・・・HIROちゃんでした。