■ブラームス/ヴァイオリン協奏曲ニ長調
 
   ※2015/08/30 15:00 追加投稿
  ライブラリーの末尾に1枚追加しました。LPは、整理
    すれば、ま何枚か見つかるかもしれません。
 
今回は、ヴァイオリン協奏曲の中でも有名なブラームス。ブラームスは、この協奏曲の他に「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」を作曲していますが、この曲については機会を見て紹介しましょう。ブラームスのヴァイオリン協奏曲はベートーヴェン、メンデルスゾーン、チャイコフスキーと共に4大ヴァイオリン協奏曲・・・と良く呼ばれていますが・・・私個人としては、好みでヴィオッティの第22番イ短調が外せません。これを加えて私は5大ヴァイオリン・コンチェルトです。
 
この曲は協奏曲ですが、ブラームスはオーケストラに重点を置いているのでしょうか・・? これはヴァイオリン協奏曲ばかりでなく、2つのピアノ協奏曲もオーケストラが充実しているように感じます。重厚な曲で、交響曲を聴いているようなところも感じられるのです。
私は、この曲の第2楽章が、とても好きです。オーボエの奏でる超美しい魅力的なメロディーは、ヴァイオリン協奏曲であることを忘れてしまいます。まるでオーボエ・コンチェルト・・・ヴァイオリン独奏では変奏されて、あの美しいメロディーは弾いていないのです。ヴァイオリン協奏曲ですが、第2楽章のオーボエの音色まで、この曲の評価につなげてしまうのは私だけでしょうか・・・?
 しかし全体からみると、やはり、この曲では重厚な第1楽章、第3楽章が聴きごたえがあり、素晴らしいと思います。最近はベートーヴェンより、こちらのほうが好きな感じです。
 有名曲だけあってどの演奏を聴いても素晴らしく、名盤が多いように思います。
好きな曲なので、相当数のCD等を持っていると思いましたが、私としては意外と少なく現在、ライブラリーは下記の15枚です。(まあ多いほうかな・・)名盤とされる、クレーメル/バーンスタインや、オイストラフ/クレンペラーとセル・・なども持っていると思いましたが、ありませんでした。もうこれ以上、増えることはないと思います。
この中ではLP時代には、私にとってシゲティ盤とフェラス/カラヤン盤が愛聴盤でした。今回は適当に推薦、準推薦と記入しましたが、あくまで私の適当な評価です。聴く人によって好みもありますので・・・・あまり参考にはなりません。
 
ヨーゼフ・シゲティ(ヴァイオリン)
ヘルベルト・メンゲス/ロンドン交響楽団 (1959) (推薦)
 
イメージ 1愛聴盤のLP。このLPは、ドラティ/ロンドンSOと共 演したベートーヴェンの協奏曲に感動し、購入したもの。決して美しいヴァイオリンの音ではありません。ベートーヴェンと同様、外面的な美しさより、精神的なエネルギーと生命力みたいなものを感じる強烈な演奏。今、聴いても好きな演奏です。好き、嫌いの分かれる演奏かも知れません。
 
ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン)
オイゲン・ヨッフム/ウィーン・フィルハーモニーO (1974) (準推薦)
 
イメージ 2
ミルシテインも、ヨッフムも70歳を少し過ぎた、正に円熟した堅実な演奏。ミルシテインの技巧は落ちていません。カデンツァはミルシテイン作。
VPOも素晴らしい。
 
 
 
 
 
 
 
 
ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)
フルトヴェングラー/ルツェルン祝祭管弦楽団 (1949)
ユーディ・メニューイン(ヴァイオリン)
ルドルフ・ケンペ/ベルリン・フィルハーモニーO(1957 (推薦)
 
 イメージ 3メニューインは、ケンペ/BPOが素晴らしい。ヴァイオリンも感情がこもっています。オーケストラが立派。第1楽章、第3楽章の重厚さは、さすがにBPO。第2楽章のオーボエは、実に美しく絶品。第2楽章だけならこの録音が最高かも。
 
 
 
 
 
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
セルゲイ・クーセヴィツキー/ボストン交響楽団 (1939)
ヤッシャ・ハイフェッツ(ヴァイオリン)
フリッツ・ライナー/シカゴ交響楽団 (1955)   (推薦)
 
イメージ 4
 ハイフェッツのテクニックは文句のつけようがありません。ライナーのバックアップも素晴らしく安心して聴くことが出来る名演。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)
カール・シューリヒト/ウィーン・フィルハーモニーO (1954)
クリスチャン・フェラス(ヴァイオリン)
カラヤン/ベルリン・フィルハーモニーO (1964)
 
 フェラスのこの演奏はLP時代の愛聴盤、どちらかと言うとカラヤンのブラームス・・・という感じでBPOのアンサンブルが見事です。ここでのBPOのオーボエ奏者は前記のケンペの時(1957年)とおなじ奏者でしょうか?素晴らしい音色が美しいです。
 
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
カラヤン/ベルリン・フィルハーモニーO (1976)
 
やや線が細く感じられるヴァイオリンですが、美しい音でカラヤンのBPOと良くマッチした演奏です。
 
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン) (準推薦)
カラヤン/ベルリン・フィルハーモニーO (1981)
 
 
 
 イメージ 5録音も良し、演奏も文句なし。若きムターが渾身の思いで一生懸命、弾いているのがよく伝わってくる演奏。しかし、今回久しぶりに聴きなおしてみましたが、初めてこの演奏を聴いたときの感動は何故か少し消えています。
 
 
 
 
 
 
 
ダヴィット・オイストラフ(ヴァイオリン)
オトマール・ヌッシオ/ルガノ放送交響楽団 (1961/11/06 ライブ)
 
 DOCUMENTSの10枚組廉価盤のBOXの中の1枚、モノラルですが、割と聴きやすいです。ヴァイオリンもオーケストラも迫力がありますが、オケはバランスが悪く管楽器は少し雑で弦も揃っていないところがあります。オイストラフのヴァイオリンは良いのですが、やはり、私の所蔵していないクレンペラーか、セルとの共演盤を聴いてみたい。
 
ヘンリック・シェリング(ヴァイオリン)
ハイティング/アムステルダム・コンセルトヘボウO (1973)
 
 シェリングは、この曲でソリストとしてデビューしたようです。お得意の曲でしょうか、堅実でまとまりのある演奏です。
 
フリッツ・クライスラー(ヴァイオリン)
ジョン・バルビローリ/ロンドン・フィルハーモニーO (1936)
 
 
 クライスラーのテクニックはよくわかりますが、録音が古すぎます。
 
ベンヤミン・シュミット(ヴァイオリン)
 クリスティアン・マンデール
 “ジョルジュ・エネスコ”ブカレスト・フィルハーモニO (1996)
 
 発売当時、880円シリーズで話題になったアルテノヴァのCD。まあ普通の演奏です。
 
グリュミオー (ヴァイオリン) ※2015/08/30 15:00 追加記載
 ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウO
 
 イメージ 6LPの棚から、懐かしいLPが出てきました。指揮者ベイヌムとして
 整理していました。指揮者のベイヌムはブラームスの演奏では、定評があります。近いうちにまた、聴いてみましょう。
 
 
 
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 二重協奏曲 イ長調
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では、今日は、このへんで・・・・・HIROちゃんでした